寛ぎブログ

2026.10.13更新

下廉(げれん)とは?

手陽明大腸経には、商陽から迎香まで20の経穴があります。

今回ご紹介するのは、 大腸経の8番目の経穴「下廉(げれん)」 です。

下廉は、 前腕の外側に位置する大腸経のツボで、 大腸経が肘へ向かって上っていく途中にあります。

前回ご紹介した 温溜(おんる) からさらに肘側へ進んだ場所にあり、 この先は 上廉(じょうれん) へと続きます。

名古屋市港区の 鍼灸治療院 寛ぎ では、 一つのツボだけを見るのではなく、 気血・経絡・臓腑・陰陽など、 身体全体の状態を確認しながら施術を組み立てています。

下廉の場所

下廉は、 前腕の外側、肘と手首の間にあるツボ です。

大腸経の流れでは、 曲池(きょくち)と陽谿(ようけい)を結ぶライン上にあり、 肘から少し下方に位置します。

前腕の筋肉が集まる場所にあるため、 腕の張りや緊張を確認する際にも触れることがあります。

「下廉」という名前の意味

経穴の名前には、 その場所や位置関係が表されていることがあります。

「下」は下方、 「廉」は縁や角、稜線のような場所を意味すると考えられます。

下廉は、 前腕の外側にある骨や筋肉の縁付近に位置し、 その上方には 上廉 があります。

その位置関係から、 「下廉」という名前が付けられたと考えられています。

下廉と上廉の違い

下廉と上廉は、 どちらも前腕にある大腸経のツボです。

名前の通り、

下廉
↓
上廉

という位置関係で、 上廉のほうが肘に近く、 下廉はその少し手首側にあります。

非常に近い位置にありますが、 東洋医学ではそれぞれ別の経穴として捉えます。

下廉はどのようなときに使われる?

古典的な東洋医学では、 下廉は大腸経に関係するさまざまな状態を考える際に 用いられてきました。

たとえば、

前腕の張りや違和感。
肘周囲の緊張。
手や腕の使いにくさ。
腹部の不快感。
大腸経に沿った違和感。

などを確認する際に選ばれることがあります。

ただし、 「この症状なら必ず下廉」 という考え方ではありません。

その方の体質や身体の状態、 他の経絡との関係を確認しながら 使用する経穴を選びます。

なぜ前腕のツボが身体全体と関係するの?

下廉は前腕にあるツボですが、 東洋医学では経穴を単独の点として見るわけではありません。

大腸経は、 人差し指から手の甲、前腕、肘、上腕、肩、首、顔へと続きます。

そのため、 前腕にある下廉も、 大腸経全体の流れの一部 として考えます。

局所だけでなく、 経絡全体の状態をみながら使うことが大切です。

温溜から下廉へ|大腸経は肘へ近づく

ここまで大腸経は、

商陽
↓
二間
↓
三間
↓
合谷
↓
陽谿
↓
偏歴
↓
温溜
↓
下廉

と進んできました。

人差し指から手首、前腕へと進み、 いよいよ肘に近づいてきています。

次は、 上廉(じょうれん) です。

下廉を自分で押してもいい?

セルフケアとして触れる場合は、 前腕の外側を指の腹でやさしく刺激してください。

強く押し込む必要はありません。

前腕全体を軽くさすったり、 手首や肘をゆっくり動かす程度でも構いません。

強い痛み・腫れ・しびれなどがある場合は、 無理に刺激を続けず、 必要に応じて医療機関へご相談ください。

下廉だけで身体を判断するわけではありません

下廉は大腸経の流れを考えるうえで重要な経穴ですが、 鍼灸では一つのツボだけですべてを判断するわけではありません。

大腸経には、

商陽。
二間。
三間。
合谷。
陽谿。
偏歴。
温溜。
下廉。
上廉。
手三里。
曲池。
肘髎。
手五里。
臂臑。
肩髃。
巨骨。
天鼎。
扶突。
禾髎。
迎香。

という20の経穴があります。

さらに他の経絡も含め、

気血
経絡
臓腑
陰陽

などを確認しながら、 その日の身体に合わせて施術を組み立てます。

名古屋市港区の鍼灸治療院 寛ぎ

鍼灸治療院 寛ぎでは、 症状が出ている場所だけではなく、 身体全体の状態を確認することを大切にしています。

東洋医学の考え方をもとに、 鍼・灸・手技・吸い玉などを お身体の状態に合わせて組み合わせています。

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身体全体をみる「全身鍼灸」

一部分だけではなく、 身体全体をしっかり確認してほしい方には、 全身鍼灸 をご用意しています。

気血・経絡・臓腑・陰陽など、 東洋医学の考え方をもとに、 その日の身体に合わせて施術を組み立てます。

施術時間:90分程度
料金:11,000円(税込)
美顔鍼付き

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一つのツボだけではなく、
気血・経絡・臓腑・陰陽を確認しながら
身体全体をみて施術します。

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大腸経シリーズ|次回は「上廉」

今回の 下廉 に続いて、 次回はそのすぐ上にある 「上廉(じょうれん)」 をご紹介します。

上廉からさらに肘へ進むと、 手三里、曲池 という非常によく使われる経穴へつながっていきます。

次回は、 「下廉との位置関係」「手三里へどうつながるのか」 まで詳しく見ていきます。

まとめ

下廉は、 手陽明大腸経の8番目に位置する経穴 です。

前腕の外側にあり、 上廉よりも手首側に位置します。

大腸経は、 下廉から上廉、手三里、曲池へと進み、 前腕から肘へつながっていきます。

一つずつツボを追うことで、 大腸経の流れが少しずつ見えてきます。

名古屋市で東洋医学をもとにした鍼灸をお探しの方は、 お気軽にご相談ください。

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2026.10.13更新

温溜(おんる)とは?

手陽明大腸経には、商陽から迎香まで20の経穴があります。

今回ご紹介するのは、 大腸経の7番目の経穴「温溜(おんる)」 です。

温溜は、 前腕の外側に位置する大腸経のツボで、 東洋医学では 「郄穴(げきけつ)」 に分類されます。

名古屋市港区の 鍼灸治療院 寛ぎ では、 一つのツボだけを見るのではなく、 気血・経絡・臓腑・陰陽など、 身体全体の状態を確認しながら施術を組み立てています。

温溜の場所

温溜は、 前腕の親指側からやや外側、手首と肘の間 に位置します。

前回ご紹介した 偏歴(へんれき) よりも肘側にあり、 大腸経が前腕を上っていく途中にある経穴です。

この先、大腸経は 下廉(げれん) へと続いていきます。

「温溜」という名前の意味

経穴の名前には、 その場所や気血の状態を表す意味が込められていることがあります。

「温」は温かさ、 「溜」は集まる・たまるという意味として捉えられます。

温溜は、 大腸経の気血が集まる重要な場所として 古くから考えられてきた経穴の一つです。

温溜は大腸経の「郄穴」

温溜を理解するうえで重要なのが、 郄穴 という分類です。

郄穴とは、 東洋医学において 経絡の気血が深く集まる場所 と考えられている経穴です。

十二経脈や奇経の一部には、 それぞれ郄穴があります。

手陽明大腸経では、 温溜が郄穴 にあたります。

郄穴はどのように使われる?

古典的な東洋医学では、 郄穴は 急に現れた状態や、比較的強く現れている反応 を考える際に用いられてきました。

そのため温溜も、 大腸経に関係する状態の中で、 変化が強く出ている場合などに 選ばれることがあります。

ただし、 症状だけを見て温溜を使うわけではありません。

経絡の状態や身体全体の反応を確認しながら 使用する経穴を決めていきます。

肺経の孔最との共通点

前回までご紹介した肺経にも、 郄穴があります。

肺経の郄穴は 孔最(こうさい)、 大腸経の郄穴は 温溜 です。

肺経と大腸経は 表裏関係 にあるため、 両方の郄穴を知っておくと、 経絡同士のつながりも理解しやすくなります。

温溜はどのようなときに使われる?

古典的な東洋医学では、 温溜は大腸経に関係するさまざまな状態を考える際に 用いられてきました。

たとえば、

前腕の張りや違和感。
肘周囲の不調。
顔周囲の違和感。
歯や口周囲の不調。
喉や鼻周囲の違和感。

などを確認する際に選ばれることがあります。

ただし、 「この症状なら必ず温溜」 という考え方ではありません。

その方の身体全体の状態や、 他の経絡との関係を確認しながら 使用する経穴を選びます。

前腕のツボでも顔や喉と関係する?

温溜は前腕にあるツボですが、 大腸経は人差し指から腕・肩・首を通り、 顔へとつながる経絡です。

そのため、 前腕だけを見るのではなく、 経絡全体の流れ を考えて施術に用います。

これが、 東洋医学で手や腕にあるツボを 顔や鼻、喉周囲の状態をみる際に使用することがある理由の一つです。

偏歴から温溜へ|大腸経は肘へ向かう

ここまで大腸経は、

商陽
↓
二間
↓
三間
↓
合谷
↓
陽谿
↓
偏歴
↓
温溜

と進んできました。

人差し指から手の甲、手首、前腕へと進み、 大腸経は少しずつ肘へ近づいていきます。

次は、 下廉(げれん) です。

温溜を自分で押してもいい?

セルフケアとして触れる場合は、 前腕の外側を指の腹でやさしく刺激してください。

強く押し込む必要はありません。

前腕を軽くさすったり、 無理のない範囲で手首や肘を動かす程度でも構いません。

強い痛み・腫れ・しびれなどがある場合は、 自己判断で刺激を続けず、 必要に応じて医療機関へご相談ください。

温溜だけで身体を判断するわけではありません

温溜は大腸経の郄穴として重要な経穴ですが、 鍼灸では一つのツボだけですべてを判断するわけではありません。

大腸経には、

商陽。
二間。
三間。
合谷。
陽谿。
偏歴。
温溜。
下廉。
上廉。
手三里。
曲池。
肘髎。
手五里。
臂臑。
肩髃。
巨骨。
天鼎。
扶突。
禾髎。
迎香。

という20の経穴があります。

さらに他の経絡も含め、

気血
経絡
臓腑
陰陽

などを確認しながら、 その日の身体に合わせて施術を組み立てます。

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鍼灸治療院 寛ぎでは、 症状が出ている場所だけではなく、 身体全体の状態を確認することを大切にしています。

東洋医学の考え方をもとに、 鍼・灸・手技・吸い玉などを お身体の状態に合わせて組み合わせています。

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身体全体をみる「全身鍼灸」

一部分だけではなく、 身体全体をしっかり確認してほしい方には、 全身鍼灸 をご用意しています。

気血・経絡・臓腑・陰陽など、 東洋医学の考え方をもとに、 その日の身体に合わせて施術を組み立てます。

施術時間:90分程度
料金:11,000円(税込)
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気血・経絡・臓腑・陰陽を確認しながら
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大腸経シリーズ|次回は「下廉」

今回の 温溜 に続いて、 次回は前腕にある 「下廉(げれん)」 をご紹介します。

下廉は、 大腸経が前腕から肘へ向かう途中に位置する経穴です。

次回は、 「下廉の場所」「上廉との違い」「手三里・曲池へどうつながるのか」 まで詳しく見ていきます。

まとめ

温溜は、 手陽明大腸経の7番目に位置する経穴 です。

前腕にあり、 大腸経の 郄穴 に分類されます。

肺経の孔最と同じく、 経絡の気血が深く集まる場所として考えられてきました。

肺経と大腸経を続けて学ぶことで、 表裏関係にある経絡がどのようにつながっているのかも 少しずつ見えてきます。

名古屋市で東洋医学をもとにした鍼灸をお探しの方は、 お気軽にご相談ください。

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偏歴(へんれき)とは?

手陽明大腸経には、商陽から迎香まで20の経穴があります。

今回ご紹介するのは、 大腸経の6番目の経穴「偏歴(へんれき)」 です。

偏歴は、 前腕の親指側に位置する大腸経のツボで、 東洋医学では 「絡穴(らくけつ)」 に分類されます。

大腸経と表裏関係にある 手太陰肺経 とのつながりを考えるうえでも、 重要な経穴の一つです。

名古屋市港区の 鍼灸治療院 寛ぎ では、 一つのツボだけを見るのではなく、 気血・経絡・臓腑・陰陽など、 身体全体の状態を確認しながら施術を組み立てています。

偏歴の場所

偏歴は、 前腕の親指側、手首から少し肘方向へ上がった場所 にあります。

前回ご紹介した 陽谿(ようけい) から肘方向へ約3寸進んだところに位置します。

手陽明大腸経は、 手首から前腕の外側を通り、 肘へと上がっていきます。

偏歴はその途中にある重要な経穴です。

「偏歴」という名前の意味

経穴の名前には、 その場所や経絡の流れを表す意味が込められていることがあります。

「偏」には横へ分かれる、 「歴」には通過する・巡るといった意味があります。

偏歴では、 大腸経の本流から絡脈が分かれ、 表裏関係にある肺経とのつながりを持つと考えられています。

その特徴が、 偏歴という名前にも表れている と考えることができます。

偏歴は大腸経の「絡穴」

偏歴を理解するうえで重要なのが、 絡穴 という分類です。

東洋医学では、 経脈から枝分かれして、 別の経絡や身体の各部へつながっていく流れを 絡脈(らくみゃく) と呼びます。

その絡脈が分かれる重要な場所が、 絡穴 です。

手陽明大腸経では、 偏歴が絡穴にあたります。

大腸経と肺経は表裏関係

東洋医学では、 大腸と肺は 表裏関係 にあると考えます。

そのため、 手陽明大腸経と手太陰肺経も、 互いに関係する経絡として捉えます。

大腸経の絡穴が 偏歴、 肺経の絡穴が 列缺(れっけつ) です。

こうした絡穴を見ていくと、 経絡が一本ずつ独立しているのではなく、 互いにつながりながら身体を巡っている という東洋医学の考え方が分かりやすくなります。

偏歴はどのようなときに使われる?

古典的な東洋医学では、 偏歴は大腸経に関係するさまざまな状態を考える際に 用いられてきました。

たとえば、

鼻周囲の違和感。
歯や口周囲の不調。
顔周囲のむくみ感。
耳周囲の違和感。
前腕の張りや違和感。

などを確認する際に選ばれることがあります。

ただし、 「この症状なら必ず偏歴」 という考え方ではありません。

その方の体質や身体の状態、 他の経絡との関係を確認しながら 使用する経穴を選びます。

なぜ前腕のツボを顔や鼻に使うの?

偏歴は前腕にあるツボですが、 大腸経は人差し指から手・腕・肩・首を通り、 顔へとつながる経絡です。

そのため、 ツボがある前腕だけを見るのではなく、 経絡全体の流れ を考えて施術に用います。

これが、 東洋医学で手や腕のツボを 顔や鼻周囲の状態をみる際に使うことがある理由の一つです。

陽谿から偏歴へ|大腸経は前腕へ

ここまで大腸経は、

商陽
↓
二間
↓
三間
↓
合谷
↓
陽谿
↓
偏歴

と進んできました。

人差し指から手の甲、手首を通り、 ここから本格的に前腕へと上がっていきます。

次は、 温溜(おんる) です。

偏歴を自分で押してもいい?

セルフケアとして触れる場合は、 前腕の親指側を指の腹でやさしく刺激してください。

強く押し込む必要はありません。

前腕全体を軽くさすったり、 無理のない範囲で手首を動かす程度でも構いません。

強い痛み・腫れ・しびれなどがある場合は、 自己判断で刺激を続けず、 必要に応じて医療機関へご相談ください。

偏歴だけで身体を判断するわけではありません

偏歴は大腸経の絡穴として重要な経穴ですが、 鍼灸では一つのツボだけですべてを判断するわけではありません。

大腸経には、

商陽。
二間。
三間。
合谷。
陽谿。
偏歴。
温溜。
下廉。
上廉。
手三里。
曲池。
肘髎。
手五里。
臂臑。
肩髃。
巨骨。
天鼎。
扶突。
禾髎。
迎香。

という20の経穴があります。

さらに他の経絡も含め、

気血
経絡
臓腑
陰陽

などを確認しながら、 その日の身体に合わせて施術を組み立てます。

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大腸経シリーズ|次回は「温溜」

今回の 偏歴 に続いて、 次回は前腕にある 「温溜(おんる)」 をご紹介します。

温溜は、 大腸経の郄穴(げきけつ) に分類される経穴です。

次回は、 「郄穴とは何か」「なぜ気血が深く集まる場所と考えられているのか」 まで詳しく見ていきます。

まとめ

偏歴は、 手陽明大腸経の6番目に位置する経穴 です。

前腕の親指側にあり、 大腸経の 絡穴 に分類されます。

また、 大腸経と肺経は表裏関係にあり、 偏歴はその経絡同士のつながりを考えるうえでも重要な経穴です。

一つのツボだけではなく、 経絡同士の関係まで見ていくことで、 東洋医学の身体観がさらに分かりやすくなります。

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陽谿(ようけい)とは?

手陽明大腸経には、商陽から迎香まで20の経穴があります。

今回ご紹介するのは、 大腸経の5番目の経穴「陽谿(ようけい)」 です。

陽谿は、 手首の親指側に位置するツボで、 東洋医学では 「経火穴(けいかけつ)」 に分類されます。

前回ご紹介した 合谷(ごうこく) からさらに手首方向へ進んだところにあり、 ここから大腸経は前腕へと上がっていきます。

名古屋市港区の 鍼灸治療院 寛ぎ では、 一つのツボだけを見るのではなく、 気血・経絡・臓腑・陰陽など、 身体全体の状態を確認しながら施術を組み立てています。

陽谿の場所

陽谿は、 手首の親指側、手首を反らしたときにできるくぼみ付近 にあります。

親指を外側へ開いたとき、 手首の親指側に腱が浮き出て、 その間にくぼみができます。

そのくぼみ付近が、 陽谿の位置です。

この先、大腸経は 偏歴(へんれき) へと続いていきます。

「陽谿」という名前の意味

経穴の名前には、 その場所や形を表す意味が込められていることがあります。

「陽」は、 この経絡が陽経に属することを表し、 「谿」は谷やくぼみを意味します。

陽谿は、 手首の親指側にできる谷のようなくぼみに位置することから、 この名称が付けられたと考えられています。

陽谿は「経火穴」

陽谿を理解するうえで重要なのが、 経火穴 という分類です。

東洋医学では、 手足の末端から肘・膝までにある重要な経穴を、

井穴。
滎穴。
兪穴。
経穴。
合穴。

という5種類に分類します。

これを 五行穴 と呼びます。

大腸経において陽谿は、 「経穴」 にあたり、 五行では 「火」 に属します。

そのため、 経火穴 と呼ばれます。

大腸は「金」、陽谿は「火」

東洋医学の五行では、 大腸は 「金」 に属します。

一方、 陽谿は大腸経の中では 「火」 の性質を持つ経穴です。

五行では、 火と金の間には 火克金 という関係があります。

こうした五行の関係も、 古典的な鍼灸では経穴を考える際の一つの要素になります。

「経穴」とは?

五行穴の中でいう「経穴」は、 経脈の気が流れながら深まっていく場所として考えられています。

井・滎・兪・経・合と進むにつれて、 経脈の気の流れが変化していくという考え方があります。

大腸経では、 その経穴が 陽谿 です。

陽谿はどのようなときに使われる?

古典的な東洋医学では、 陽谿は大腸経に関係するさまざまな状態を考える際に 用いられてきました。

たとえば、

手首の違和感。
親指側の手首の張り。
顔周囲の違和感。
歯や口周囲の不調。
喉や鼻周囲の違和感。

などを確認する際に選ばれることがあります。

ただし、 「この症状なら必ず陽谿」 という考え方ではありません。

身体全体の状態や、 他の経絡との関係を確認しながら 使用する経穴を選びます。

手首のツボでも顔や首と関係する?

陽谿は手首にあるツボですが、 大腸経は手から腕、肩、首、顔へとつながっていきます。

そのため、 ツボがある手首だけを見るのではなく、 経絡全体の流れ を考えて施術に用います。

これが東洋医学で、 遠く離れた場所のツボを使うことがある理由の一つです。

合谷から陽谿へ|大腸経は手首へ

ここまで大腸経は、

商陽
↓
二間
↓
三間
↓
合谷
↓
陽谿

と進んできました。

人差し指から手の甲を通り、 いよいよ手首まで大腸経が進んできました。

この先は、 前腕にある 偏歴 へと続いていきます。

陽谿を自分で押してもいい?

セルフケアとして触れる場合は、 手首の親指側にあるくぼみを 指の腹でやさしく刺激してください。

強く押し込む必要はありません。

手首は腱や関節が集まる場所なので、 痛みが強い場合は無理に押さないようにしてください。

腫れ・しびれ・強い痛みがある場合は、 自己判断で刺激を続けず、 必要に応じて医療機関へご相談ください。

陽谿だけで身体を判断するわけではありません

陽谿は大腸経の経火穴として重要な経穴ですが、 鍼灸では一つのツボだけですべてを判断するわけではありません。

大腸経には、

商陽。
二間。
三間。
合谷。
陽谿。
偏歴。
温溜。
下廉。
上廉。
手三里。
曲池。
肘髎。
手五里。
臂臑。
肩髃。
巨骨。
天鼎。
扶突。
禾髎。
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さらに他の経絡も含め、

気血
経絡
臓腑
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大腸経シリーズ|次回は「偏歴」

今回の 陽谿 に続いて、 次回は前腕にある 「偏歴(へんれき)」 をご紹介します。

偏歴は、 大腸経の絡穴(らくけつ) に分類される重要な経穴です。

次回は、 「絡穴とは何か」「肺経と大腸経がどのようにつながるのか」 まで詳しく見ていきます。

まとめ

陽谿は、 手陽明大腸経の5番目に位置する経穴 です。

手首の親指側にあり、 大腸経の 経火穴 に分類されます。

合谷から陽谿へ進むことで、 大腸経は手の甲から手首へと流れていきます。

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合谷(ごうこく)とは?

手陽明大腸経には、商陽から迎香まで20の経穴があります。

今回ご紹介するのは、 大腸経の4番目の経穴「合谷(ごうこく)」 です。

合谷は、 手の甲、親指と人差し指の骨が交わる付近 にあるツボで、 東洋医学では 「原穴(げんけつ)」 に分類されます。

鍼灸に詳しくない方でも、 「合谷」という名前を聞いたことがある方は多いかもしれません。

名古屋市港区の 鍼灸治療院 寛ぎ では、 一つのツボだけを見るのではなく、 気血・経絡・臓腑・陰陽など、 身体全体の状態を確認しながら施術を行っています。

合谷の場所

合谷は、 手の甲側で、親指と人差し指の骨が交わる手前のくぼみ にあります。

親指と人差し指を軽く開いたときに、 手の甲側に盛り上がる部分の近くです。

前回ご紹介した 三間(さんかん) からさらに手首方向へ進んだところに位置します。

この先、大腸経は 陽谿(ようけい) へと続いていきます。

「合谷」という名前の意味

「合谷」という名前は、 その場所の形から付けられたと考えられています。

「合」は合わさる、 「谷」は谷間やくぼみを意味します。

親指と人差し指の骨が合わさる部分にできる 谷のようなくぼみに位置することから、 合谷 と呼ばれます。

合谷は大腸経の「原穴」

合谷を理解するうえで特に重要なのが、 原穴 という分類です。

原穴とは、 東洋医学において 臓腑の原気と関係すると考えられている経穴 です。

十二経脈にはそれぞれ原穴があり、 手陽明大腸経では 合谷が原穴 にあたります。

そのため、 大腸経の状態を考える際に 重要視される経穴の一つです。

「原気」とは?

東洋医学でいう原気は、 身体の生命活動を支える基本的な気の一つとして考えられています。

原穴は、 この原気と関係する場所として捉えられてきました。

そのため合谷は、 単に手の甲にあるツボというだけではなく、 大腸経全体を考えるうえで重要な経穴 とされています。

合谷はどのようなときに使われる?

古典的な東洋医学では、 合谷は大腸経に関係するさまざまな状態を考える際に 用いられてきました。

たとえば、

顔周囲の違和感。
鼻や喉の不調。
歯や口周囲の違和感。
首肩の緊張。
手や腕の違和感。

などを確認する際に選ばれることがあります。

ただし、 「この症状なら必ず合谷」 という使い方ではありません。

鍼灸では、 その方の体質や身体の状態、 他の経絡との関係を確認しながら 使用する経穴を選びます。

なぜ合谷は有名なの?

合谷は、 鍼灸やツボ押しの世界では 非常によく知られている経穴です。

その理由の一つは、 大腸経の原穴 という重要な位置づけにあることです。

また、 大腸経は手から腕、肩、首、顔へとつながるため、 顔や頭部、首肩周囲の状態を考える際にも 合谷が選ばれることがあります。

さらに、 他の経穴と組み合わせて使われることも多く、 臨床では幅広く検討される経穴の一つです。

「面口は合谷に収む」という考え方

東洋医学の古典では、 合谷について 顔面や口周囲との関係 を示す考え方があります。

そのため、 鼻・口・歯・顔周囲の状態をみる際に 合谷が用いられることがあります。

ただし、 顔に症状があるから必ず合谷を使うという意味ではありません。

実際には、 経絡の流れや身体全体の状態を確認しながら 施術を組み立てます。

肺経と大腸経の表裏関係

東洋医学では、 肺と大腸は 表裏関係 にあると考えます。

そのため、 手太陰肺経と手陽明大腸経も 互いに関係する経絡として捉えます。

肺経の原穴は 太淵(たいえん)、 大腸経の原穴は 合谷 です。

こうして原穴同士を見比べると、 肺経と大腸経のつながりも より分かりやすくなります。

商陽から合谷までの流れ

ここまで大腸経は、

商陽
↓
二間
↓
三間
↓
合谷

と進んできました。

人差し指の先端から始まり、 手の甲を通って、 合谷まで経絡が進んでいます。

次は手首付近にある 陽谿(ようけい) です。

合谷を自分で押してもいい?

セルフケアとして触れる場合は、 親指と人差し指の骨の間を 反対側の親指でやさしく押してみてください。

強く押し込みすぎる必要はありません。

気持ちよく感じる程度の刺激で十分です。

なお、 妊娠中の方は、自己判断で強い刺激を続けず、 必要に応じて鍼灸師や医療機関へご相談ください。

また、 手に強い痛み・腫れ・しびれなどがある場合は、 無理に刺激を続けないようにしてください。

合谷だけで身体を判断するわけではありません

合谷は非常に有名なツボですが、 鍼灸では合谷だけですべてを判断するわけではありません。

大腸経には、

商陽。
二間。
三間。
合谷。
陽谿。
偏歴。
温溜。
下廉。
上廉。
手三里。
曲池。
肘髎。
手五里。
臂臑。
肩髃。
巨骨。
天鼎。
扶突。
禾髎。
迎香。

という20の経穴があります。

さらに他の経絡も含め、

気血
経絡
臓腑
陰陽

などを確認しながら、 その日の身体に合わせて施術を組み立てます。

名古屋市港区の鍼灸治療院 寛ぎ

鍼灸治療院 寛ぎでは、 症状が出ている場所だけを見るのではなく、 身体全体の状態を確認することを大切にしています。

東洋医学の考え方をもとに、 鍼・灸・手技・吸い玉などを お身体の状態に合わせて組み合わせています。

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身体全体をみる「全身鍼灸」

一部分だけではなく、 身体全体をしっかり確認してほしい方には、 全身鍼灸 をご用意しています。

気血・経絡・臓腑・陰陽など、 東洋医学の考え方をもとに、 その日の身体に合わせて施術を組み立てます。

施術時間:90分程度
料金:11,000円(税込)
美顔鍼付き

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気血・経絡・臓腑・陰陽を確認しながら
身体全体をみて施術します。

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大腸経シリーズ|次回は「陽谿」

今回の 合谷 に続いて、 次回は手首付近にある 「陽谿(ようけい)」 をご紹介します。

陽谿は、 大腸経の経火穴(けいかけつ) に分類される経穴です。

次回は、 「経穴とは?」 「大腸経の中にある火のツボとは?」 というところまで詳しく見ていきます。

まとめ

合谷は、 手陽明大腸経の4番目に位置する経穴 です。

手の甲にあり、 大腸経の原穴 に分類されます。

非常によく知られているツボですが、 鍼灸では合谷だけですべてを考えるわけではありません。

経絡・臓腑・気血・陰陽など、 身体全体の状態を確認しながら 必要な経穴を選ぶことが大切です。

名古屋市で東洋医学をもとにした鍼灸をお探しの方は、 お気軽にご相談ください。

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2026.10.13更新

三間(さんかん)とは?

手陽明大腸経には、商陽から迎香まで20の経穴があります。

今回ご紹介するのは、 大腸経の3番目の経穴「三間(さんかん)」 です。

三間は、 人差し指の付け根から手の甲側に位置するツボで、 東洋医学では 「兪木穴(ゆもくけつ)」 に分類されます。

名古屋市港区の 鍼灸治療院 寛ぎ では、 一つのツボだけを見るのではなく、 気血・経絡・臓腑・陰陽など、 身体全体の状態を確認しながら施術を組み立てています。

三間の場所

三間は、 人差し指の付け根から少し手首側、手の甲側 にあります。

第二中手指節関節の後ろ側、 人差し指の骨に沿ったくぼみ付近に取る経穴です。

前回ご紹介した 二間(じかん) からさらに手首方向へ進んだところに位置します。

この先、大腸経は 合谷(ごうこく) へと続いていきます。

「三間」という名前の意味

経穴の名前には、 その場所や骨との位置関係が表されていることがあります。

「三」は3番目、 「間」は骨と骨の間、すき間という意味として捉えられます。

三間は大腸経の3番目の経穴で、 手の骨の間に位置することから、 この名称が付けられたと考えられています。

三間は「兪木穴」

三間を理解するうえで重要なのが、 兪木穴 という分類です。

東洋医学では、 手足の末端から肘・膝までにある重要な経穴を、

井穴。
滎穴。
兪穴。
経穴。
合穴。

という5種類に分類します。

これを 五行穴 と呼びます。

大腸経において三間は 「兪穴」 にあたり、 五行では 「木」 に属します。

そのため、 兪木穴 と呼ばれます。

「兪穴」とは?

兪穴は、 東洋医学では 経脈の気が注ぐ場所 として考えられています。

五行穴の中でも、 経絡の気の流れが少し深まる場所として捉えられます。

大腸経では、 その兪穴が 三間 です。

大腸は「金」、三間は「木」

東洋医学の五行では、 大腸は 「金」 に属します。

一方、 三間は大腸経の中では 「木」 の性質を持つ経穴です。

このように、 一つの経絡の中でも、 木・火・土・金・水という五行がそれぞれの経穴に配当されています。

古典的な鍼灸では、 こうした五行の関係も参考にしながら ツボを選んでいきます。

三間はどのようなときに使われる?

古典的な東洋医学では、 三間は大腸経に関係するさまざまな状態を考える際に 用いられてきました。

たとえば、

喉の違和感。
歯や口周囲の不調。
顔周囲の熱感。
手の甲や人差し指周囲の違和感。

などを確認する際に選ばれることがあります。

ただし、 「この症状なら必ず三間」 という考え方ではありません。

その方の体質や身体の状態、 他の経絡との関係を確認しながら 使用する経穴を選びます。

二間と三間はどう違う?

二間と三間は、 どちらも人差し指から手の甲にかけて位置する大腸経のツボです。

二間は 滎水穴、 三間は 兪木穴 に分類されます。

位置も近いですが、 東洋医学ではそれぞれ異なる意味を持つ経穴として捉えます。

実際の施術では、 身体の反応や経絡の状態を確認しながら使い分けます。

なぜ手のツボを顔や喉に使うの?

三間は手にあるツボですが、 大腸経は人差し指から手の甲、腕、肩、首を通り、 顔へとつながる経絡です。

そのため、 ツボがある場所だけを見るのではなく、 経絡全体の流れ を考えて施術に用います。

これが、 東洋医学で「遠く離れた場所のツボを使う」ことがある理由の一つです。

商陽から三間までの流れ

ここまで大腸経は、

商陽
↓
二間
↓
三間

と進んできました。

人差し指の先端から始まり、 少しずつ手の甲へと経絡が進んでいます。

次はいよいよ、 非常によく知られているツボ 「合谷(ごうこく)」 です。

三間を自分で押してもいい?

セルフケアとして触れる場合は、 人差し指の付け根から少し手首側のくぼみを、 指の腹でやさしく刺激してください。

強く押し込む必要はありません。

痛気持ちいい程度ではなく、 無理のない軽い刺激 で十分です。

強い痛み・腫れ・しびれなどがある場合は、 無理に刺激を続けず、 必要に応じて医療機関へご相談ください。

三間だけで身体を判断するわけではありません

三間は大腸経の兪木穴として重要な経穴ですが、 鍼灸では一つのツボだけですべてを判断するわけではありません。

大腸経には、

商陽。
二間。
三間。
合谷。
陽谿。
偏歴。
温溜。
下廉。
上廉。
手三里。
曲池。
肘髎。
手五里。
臂臑。
肩髃。
巨骨。
天鼎。
扶突。
禾髎。
迎香。

という20の経穴があります。

さらに他の経絡も含め、

気血
経絡
臓腑
陰陽

などを確認しながら、 その日の身体に合わせて施術を組み立てます。

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鍼灸治療院 寛ぎでは、 症状が出ている場所だけではなく、 身体全体の状態を確認することを大切にしています。

東洋医学の考え方をもとに、 鍼・灸・手技・吸い玉などを お身体の状態に合わせて組み合わせています。

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大腸経シリーズ|次回は「合谷」

今回の 三間 に続いて、 次回は手の甲にある 「合谷(ごうこく)」 をご紹介します。

合谷は、 大腸経の原穴 に分類される、 鍼灸では非常によく用いられる重要な経穴です。

次回は、 「原穴とは何か」「なぜ合谷がこれほど有名なのか」 まで詳しく見ていきます。

まとめ

三間は、 手陽明大腸経の3番目に位置する経穴 です。

人差し指の付け根から少し手首側にあり、 大腸経の 兪木穴 に分類されます。

二間との違いや、 五行穴としての役割を知ることで、 東洋医学の経穴の見方が少しずつ深まっていきます。

名古屋市で東洋医学をもとにした鍼灸をお探しの方は、 お気軽にご相談ください。

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2026.10.13更新

二間(じかん)とは?

手陽明大腸経には、商陽から迎香まで20の経穴があります。

今回ご紹介するのは、 大腸経の2番目の経穴「二間(じかん)」 です。

二間は、 人差し指の付け根付近にあるツボで、 東洋医学では 「滎水穴(えいすいけつ)」 に分類されます。

名古屋市港区の 鍼灸治療院 寛ぎ では、 ツボ一つだけを見るのではなく、 気血・経絡・臓腑・陰陽など、 身体全体の状態を確認しながら施術を行っています。

二間の場所

二間は、 人差し指の付け根にある関節の少し手前 に位置します。

手の甲側で、 人差し指の親指側、 第二中手指節関節の手前にあるくぼみ付近に取ります。

前回ご紹介した 商陽(しょうよう) から手の甲方向へ進んだところにあります。

この先、大腸経は 三間(さんかん) へと続いていきます。

「二間」という名前の意味

経穴の名前には、 その場所や骨・関節との位置関係が表されていることがあります。

「二」は2番目、 「間」は骨と骨の間、すき間という意味で捉えられます。

二間は大腸経の2番目の経穴であり、 人差し指の骨と関節の間に位置することから、 この名前が付けられたと考えられています。

二間は「滎水穴」

二間を理解するうえで重要なのが、 滎水穴 という分類です。

東洋医学では、 手足の末端から肘・膝にかけてある重要な経穴を、

井穴。
滎穴。
兪穴。
経穴。
合穴。

という5種類に分類します。

これを 五行穴 と呼びます。

大腸経において二間は、 「滎穴」 にあたり、 五行では 「水」 に属します。

そのため、 滎水穴 と呼ばれます。

「滎穴」とは?

滎穴は、 東洋医学では 経脈の気が流れ始める場所 として考えられています。

古典的な考え方では、 熱感や強く現れている反応などをみる際に 用いられることがあります。

大腸経では、 その滎穴が 二間 です。

大腸は「金」、二間は「水」

東洋医学の五行では、 大腸は 「金」 に属します。

一方、 二間は大腸経の中では 「水」 の性質を持つ経穴です。

五行では、 金から水が生じる関係を 「金生水」 と考えます。

こうした五行の関係も、 古典的な鍼灸では経穴を考える際の一つの要素になります。

二間はどのようなときに使われる?

古典的な東洋医学では、 二間は大腸経に関係するさまざまな状態を考える際に 用いられてきました。

たとえば、

喉の違和感。
口や歯の周囲の不調。
顔周囲の熱感。
人差し指や手の甲の違和感。

などを確認する際に選ばれることがあります。

ただし、 「この症状なら必ず二間」 という考え方ではありません。

その方の体質や身体の状態、 他の経絡との関係を確認しながら 使用する経穴を選びます。

なぜ手のツボを顔や喉の状態で使うの?

二間は手にあるツボですが、 東洋医学ではツボを単独の点として見るわけではありません。

大腸経は、 人差し指から手の甲、腕、肩、首を通り、 顔へとつながっていきます。

そのため、 ツボのある場所だけではなく、 経絡全体の流れ を考えて施術に用います。

商陽から二間へ|大腸経の流れ

手陽明大腸経は、

商陽
↓
二間

と進んできました。

人差し指の先端から始まり、 少しずつ手の甲方向へ向かっています。

次は、 三間(さんかん) です。

二間を自分で押してもいい?

セルフケアとして触れる場合は、 人差し指の付け根付近を 指の腹でやさしく刺激してください。

強く押し込む必要はありません。

気持ちよく感じる程度の刺激で十分です。

強い痛み・腫れ・しびれなどがある場合は、 無理に刺激を続けず、 必要に応じて医療機関へご相談ください。

二間だけで身体を判断するわけではありません

二間は大腸経の滎水穴として重要な経穴ですが、 鍼灸では一つのツボだけですべてを判断するわけではありません。

大腸経には、

商陽。
二間。
三間。
合谷。
陽谿。
偏歴。
温溜。
下廉。
上廉。
手三里。
曲池。
肘髎。
手五里。
臂臑。
肩髃。
巨骨。
天鼎。
扶突。
禾髎。
迎香。

という20の経穴があります。

さらに他の経絡も含め、

気血
経絡
臓腑
陰陽

などを確認しながら、 その日の身体に合わせて施術を組み立てます。

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鍼灸治療院 寛ぎでは、 症状が出ている場所だけではなく、 身体全体の状態を確認することを大切にしています。

東洋医学の考え方をもとに、 鍼・灸・手技・吸い玉などを お身体の状態に合わせて組み合わせています。

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一部分だけではなく、 身体全体をしっかり確認してほしい方には、 全身鍼灸 をご用意しています。

気血・経絡・臓腑・陰陽など、 東洋医学の考え方をもとに、 その日の身体に合わせて施術を組み立てます。

施術時間:90分程度
料金:11,000円(税込)
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大腸経シリーズ|次回は「三間」

今回の 二間 に続いて、 次回は手の甲側にある 「三間(さんかん)」 をご紹介します。

三間は、 大腸経の兪木穴(ゆもくけつ) に分類される経穴です。

次回は、 「兪穴とは?」 「大腸経の中にある木のツボとは?」 というところまで詳しく見ていきます。

まとめ

二間は、 手陽明大腸経の2番目に位置する経穴 です。

人差し指の付け根付近にあり、 大腸経の 滎水穴 に分類されます。

大腸は五行では「金」、 二間は「水」に属するため、 五行の 金生水 という関係を考えるうえでも興味深い経穴です。

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2026.10.13更新

商陽(しょうよう)とは?

今回から、 手陽明大腸経(てようめいだいちょうけい) のツボを一つずつご紹介していきます。

手陽明大腸経には、 商陽から迎香まで 20の経穴 があります。

その最初に位置するのが、 「商陽(しょうよう)」 です。

商陽は、 人差し指の先端付近にあるツボで、 東洋医学では 井金穴(せいきんけつ) に分類されます。

名古屋市港区の 鍼灸治療院 寛ぎ では、 症状のある場所だけではなく、 気血・経絡・臓腑・陰陽など、 身体全体の状態を確認しながら施術を行っています。

商陽の場所

商陽は、 人差し指の爪の付け根付近 にあります。

人差し指の親指側、 爪の角からわずかに離れたところに取る経穴です。

手陽明大腸経は、 この商陽から始まり、 手・腕・肩・首・顔へとつながっていきます。

「商陽」という名前の意味

経穴の名前には、 そのツボの位置や東洋医学的な意味が込められていることがあります。

「商」は、 東洋医学の五音の一つで、 五行では 「金」 と関係します。

また「陽」は、 この経絡が 陽経 に属することを表しています。

大腸も五行では「金」に属するため、 商陽という名称にも 大腸経との関係が表れていると考えられています。

商陽は「井金穴」

商陽を理解するうえで重要なのが、 井金穴 という分類です。

東洋医学では、 手足の末端から肘・膝にかけて存在する重要な経穴を、

井穴。
滎穴。
兪穴。
経穴。
合穴。

という5種類に分類します。

これを 五行穴 と呼びます。

大腸経において商陽は、 「井穴」 にあたり、 五行では 「金」 に属します。

そのため、 井金穴 と呼ばれます。

大腸経も五行では「金」

東洋医学の五行では、 大腸は肺とともに 「金」 に属します。

前回までご紹介してきた 手太陰肺経 と、 今回から始まる 手陽明大腸経 は、 東洋医学では 表裏関係 にあると考えます。

肺と大腸を別々に見るのではなく、 互いに関係する臓腑・経絡として捉えるのが 東洋医学の特徴の一つです。

肺経と大腸経はどうつながる?

肺経は、 胸から腕を通り、 親指の先にある 少商 へ向かいます。

その肺経と表裏関係にある大腸経は、 人差し指の先にある 商陽 から始まり、 腕・肩・首を通って顔へと向かいます。

つまり、 肺経と大腸経を続けて見ることで、 手から腕、胸、顔へ広がる経絡のつながり がより分かりやすくなります。

商陽はどのようなときに使われる?

古典的な東洋医学では、 商陽は大腸経に関係するさまざまな状態を考える際に 用いられてきました。

たとえば、

喉の違和感。
口や歯の周囲の不調。
顔周囲の熱感。
人差し指の違和感。

などを確認する際に選ばれることがあります。

ただし、 「この症状なら必ず商陽」 というものではありません。

鍼灸では、 その方の体質や身体の状態、 他の経絡との関係を確認しながら 使用する経穴を選びます。

なぜ指先のツボを喉や顔に使うの?

初めてツボを知る方にとっては、

「人差し指にあるツボが、 なぜ喉や顔と関係するの?」

と不思議に感じるかもしれません。

東洋医学では、 経穴を単独の点としてではなく、 経絡という流れの中で考えます。

大腸経は、 人差し指から腕、肩、首を通り、 最終的に顔へとつながる経絡です。

そのため、 ツボがある場所だけではなく、 経絡全体の流れ を考えて施術に用います。

商陽を自分で刺激してもいい?

セルフケアとして触れる場合は、 人差し指の爪の付け根付近を 指の腹でやさしく刺激してください。

強く押し込む必要はありません。

また、 針などを使ってご自身で刺激したり、 出血させたりすることは避けてください。

強い痛み・腫れ・しびれなどがある場合は、 無理に刺激を続けず、 必要に応じて医療機関へご相談ください。

大腸経20穴はここから始まります

手陽明大腸経には、

商陽
二間
三間
合谷
陽谿
偏歴
温溜
下廉
上廉
手三里
曲池
肘髎
手五里
臂臑
肩髃
巨骨
天鼎
扶突
禾髎
迎香

という20の経穴があります。

これから一つずつ追っていくことで、 大腸経が 人差し指から腕・肩・首・顔へどのようにつながるのか を見ていきます。

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鍼灸治療院 寛ぎでは、 症状が出ている場所だけではなく、 身体全体の状態を確認することを大切にしています。

東洋医学の

気血
経絡
臓腑
陰陽

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大腸経シリーズ|次回は「二間」

今回の 商陽 に続いて、 次回は人差し指の付け根付近にある 「二間(じかん)」 をご紹介します。

二間は、 大腸経の滎水穴(えいすいけつ) に分類される経穴です。

次回は、 「滎穴とは?」 「大腸経の中にある水のツボとは?」 というところまで詳しく見ていきます。

まとめ

商陽は、 手陽明大腸経の1番目の経穴 です。

人差し指の先端付近に位置し、 大腸経の 井金穴 に分類されます。

また、 大腸経は前回までご紹介した肺経と 表裏関係 にあります。

肺経から大腸経へ続けて学ぶことで、 東洋医学が経絡をどのようにつなげて身体を見ているのかも 少しずつ分かってきます。

名古屋市で東洋医学をもとにした鍼灸をお探しの方は、 お気軽にご相談ください。

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2026.10.06更新

少商(しょうしょう)とは?

手太陰肺経には、中府から少商まで11の経穴があります。

今回ご紹介するのは、 肺経の11番目、最後の経穴「少商(しょうしょう)」 です。

少商は、 親指の先端付近に位置する肺経のツボで、 東洋医学では 「井木穴(せいもくけつ)」 に分類されます。

名古屋市港区の 鍼灸治療院 寛ぎ では、 ツボ一つだけを見るのではなく、 気血・経絡・臓腑・陰陽など、 身体全体の状態を確認しながら施術を行っています。

少商の場所

少商は、 親指の爪の付け根付近、外側にあるツボ です。

東洋医学的には、 親指の爪の角からわずかに離れた位置に取ります。

前回ご紹介した 魚際(ぎょさい) から肺経が親指へ進み、 最終的にこの少商へ到達します。

つまり少商は、 手太陰肺経の終点 にあたる経穴です。

「少商」という名前の意味

経穴の名前には、 その位置や東洋医学的な意味が込められていることがあります。

「少」は小さい、末端という意味で捉えられ、 「商」は五音の一つで、 五行では 金 と関係します。

肺は五行で「金」に属するため、 少商という名称にも 肺経との関係が表れていると考えられています。

少商は「井木穴」

少商を理解するうえで重要なのが、 井木穴 という分類です。

東洋医学では、 手足の末端から肘・膝までにある重要な経穴を、

井穴。
滎穴。
兪穴。
経穴。
合穴。

という5種類に分類します。

これを 五行穴 と呼びます。

肺経において少商は、 「井穴」 にあたり、 さらに五行では 「木」 に属します。

そのため 井木穴 と呼ばれます。

井穴とは?

井穴は、 経絡の気が始まる場所、 あるいは湧き出る場所として考えられています。

手足の指先に位置することが多く、 五行穴の中でも 経絡の末端にある重要な経穴 です。

少商も親指の先にあるため、 肺経の流れを考えるうえで象徴的な場所になります。

肺は「金」、少商は「木」

東洋医学の五行では、 肺は 「金」 に属します。

一方、 少商は肺経の中では 「木」 の性質を持つ経穴です。

このように、 一つの経絡の中にも 木・火・土・金・水という五行が配当されています。

古典的な鍼灸では、 こうした五行の関係も参考にしながら 経穴を使い分けていきます。

少商はどのようなときに使われる?

古典的な東洋医学では、 少商は肺経に関係するさまざまな状態を考える際に 用いられてきました。

たとえば、

喉の違和感。
咳。
声のかすれ。
発熱感。
親指周囲の違和感。

などを確認する際に選ばれることがあります。

ただし、 「この症状なら必ず少商」 という考え方ではありません。

身体全体の状態や、 他の経絡との関係を確認しながら 使用する経穴を選びます。

少商は肺経の終点

ここまで肺経は、

中府
↓
雲門
↓
天府
↓
侠白
↓
尺沢
↓
孔最
↓
列缺
↓
経渠
↓
太淵
↓
魚際
↓
少商

と進んできました。

胸から始まり、 上腕、肘、前腕、手首、手のひらを通って、 最後に親指の先へ到達します。

一つひとつのツボを追っていくと、 経絡が単なる点の集まりではなく、 身体をつなぐ一本の流れ として考えられていることが分かります。

肺経11穴を振り返る

手太陰肺経には、 次の11穴があります。

1. 中府(ちゅうふ)
2. 雲門(うんもん)
3. 天府(てんぷ)
4. 侠白(きょうはく)
5. 尺沢(しゃくたく)
6. 孔最(こうさい)
7. 列缺(れっけつ)
8. 経渠(けいきょ)
9. 太淵(たいえん)
10. 魚際(ぎょさい)
11. 少商(しょうしょう)

それぞれ場所も意味も異なりますが、 すべて 手太陰肺経 という一つの流れの中にあります。

肺経だけで身体をみるわけではありません

肺経には11の経穴がありますが、 実際の鍼灸施術では 肺経だけを見て身体を判断するわけではありません。

東洋医学では、

気血
経絡
臓腑
陰陽

などを確認し、 他の経絡との関係も含めて 身体全体をみていきます。

同じ咳や喉の違和感でも、 その方の身体の状態によって 使用する経穴は変わります。

少商を自分で刺激してもいい?

少商は親指の爪の付け根付近にあります。

セルフケアとして触れる場合は、 爪の周囲を指で軽く刺激する程度にしてください。

強く押し込んだり、 針などを使って刺激することは避けてください。

特に出血を伴うような刺激は、 ご自身で行わないでください。

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鍼灸治療院 寛ぎでは、 症状が出ている場所だけを見るのではなく、 身体全体の状態を確認することを大切にしています。

東洋医学の考え方をもとに、 鍼・灸・手技・吸い玉などを お身体の状態に合わせて組み合わせています。

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気血・経絡・臓腑・陰陽など、 東洋医学の考え方をもとに、 その日の身体に合わせて施術を組み立てます。

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肺経11穴シリーズ 完結

今回の 少商 で、 手太陰肺経11穴のご紹介はすべて終了です。

中府から始まり、 胸・腕・手首・親指へと続く肺経を 一つずつ見てきました。

ツボの場所だけではなく、 募穴・合水穴・郄穴・絡穴・八脈交会穴・経金穴・原穴・兪土穴・滎火穴・井木穴など、 東洋医学では一つひとつの経穴に さまざまな意味があります。

こうした経絡と経穴の考え方を知ることで、 鍼灸が単に「痛い場所へ鍼をするもの」ではないことも 少し感じていただければと思います。

まとめ

少商は、 手太陰肺経の11番目、最後の経穴 です。

親指の先端付近に位置し、 肺経の 井木穴 に分類されます。

少商までたどることで、 中府から始まる肺経11穴すべてがつながりました。

鍼灸では、 ツボを一つずつ覚えるだけではなく、 経絡・五行・臓腑・気血のつながりから身体を考えること が大切です。

名古屋市で東洋医学をもとにした鍼灸をお探しの方は、 お気軽にご相談ください。

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鍼灸治療院 寛ぎ

2026.10.06更新

魚際(ぎょさい)とは?

手太陰肺経には、中府から少商まで11の経穴があります。

今回ご紹介するのは、 肺経の10番目の経穴「魚際(ぎょさい)」 です。

魚際は、 親指の付け根、手のひら側に位置する肺経のツボで、 東洋医学では 「滎火穴(えいかけつ)」 に分類されます。

名古屋市港区の 鍼灸治療院 寛ぎ では、 一つのツボだけを見るのではなく、 気血・経絡・臓腑・陰陽など身体全体の状態を確認しながら施術を行っています。

魚際の場所

魚際は、 親指の付け根にあるふくらみの中央付近 にあります。

手のひら側で、 親指の付け根にある母指球の外縁付近に取る経穴です。

前回ご紹介した 太淵(たいえん) から肺経が親指方向へ進み、 その途中に魚際があります。

この先、 肺経は親指の先端にある 少商(しょうしょう) へと続きます。

「魚際」という名前の意味

経穴の名前には、 その場所の形や特徴が表されていることがあります。

「魚」は魚の腹、 「際」は境目を意味すると考えられます。

親指の付け根にあるふくらみが、 魚の腹のように見えることから、 その境目にあるツボとして 魚際 という名称がついたと考えられています。

魚際は「滎火穴」

魚際を理解するうえで重要なのが、 滎火穴 という分類です。

東洋医学では、 手足の末端から肘・膝にかけてある重要な経穴を、

井穴。
滎穴。
兪穴。
経穴。
合穴。

という5種類に分類します。

これを 五行穴 と呼びます。

肺経において魚際は 「滎穴」 にあたり、 さらに五行では 「火」 に属します。

そのため、 滎火穴 と呼ばれます。

肺は「金」、魚際は「火」

東洋医学の五行では、 肺は 「金」 に属します。

一方、 魚際は肺経の中では 「火」 の性質を持つ経穴です。

五行では、 火と金の間には 火克金 という関係があります。

こうした五行の関係も、 古典的な鍼灸では経穴を考える際の一つの要素になります。

「滎穴」とは?

滎穴は、 五行穴の中でも 気が少しずつ流れ始める場所 として考えられています。

古典的な東洋医学では、 熱を伴うような状態や、 経絡に強く現れている反応をみる際などに 滎穴が用いられることがあります。

肺経では、 その滎穴が 魚際 です。

魚際はどのようなときに使われる?

古典的な東洋医学では、 魚際は肺経に関係するさまざまな状態を考える際に 用いられてきました。

たとえば、

咳。
喉の違和感。
声のかすれ。
胸のつかえ感。
親指や手のひら周囲の違和感。

などを確認する際に選ばれることがあります。

ただし、 「この症状なら魚際を使う」 と単純に決めるものではありません。

身体全体の状態や、 他の経絡との関係を確認しながら 使用する経穴を選びます。

東洋医学でいう「肺」は呼吸だけではありません

東洋医学でいう肺は、 現代医学の肺という臓器だけを意味するものではありません。

東洋医学では肺について、

呼吸。
気の巡り。
鼻や喉。
皮膚や身体表面。
水分の巡り。

などとも関係すると考えます。

そのため魚際を使う場合も、 単に呼吸器だけを見るのではなく、 身体全体の状態を確認していきます。

太淵から魚際へ|肺経はいよいよ親指へ

ここまで肺経は、

中府
↓
雲門
↓
天府
↓
侠白
↓
尺沢
↓
孔最
↓
列缺
↓
経渠
↓
太淵
↓
魚際

と進んできました。

胸から上腕、肘、前腕、手首を通り、 ついに親指の付け根まで到達しました。

次はいよいよ肺経最後の経穴、 少商 です。

魚際を自分で押してもいい?

セルフケアとして触れる場合は、 親指の付け根のふくらみを 指の腹でやさしく押してください。

強い痛みが出るほど押し込む必要はありません。

数秒ほど軽く押して離す程度でも十分です。

手に強い痛み・腫れ・しびれなどがある場合は、 無理に刺激を続けず、 必要に応じて医療機関へご相談ください。

魚際だけで身体を判断するわけではありません

魚際は肺経の滎火穴として重要な経穴ですが、 鍼灸では一つのツボだけですべてを判断するわけではありません。

肺経には、

中府。
雲門。
天府。
侠白。
尺沢。
孔最。
列缺。
経渠。
太淵。
魚際。
少商。

という11の経穴があります。

さらに他の経絡も含め、

気血
経絡
臓腑
陰陽

などを確認しながら、 その日の身体に合わせて施術を組み立てます。

名古屋市港区の鍼灸治療院 寛ぎ

鍼灸治療院 寛ぎでは、 症状が出ている場所だけを見るのではなく、 身体全体の状態を確認することを大切にしています。

東洋医学の考え方をもとに、 鍼・灸・手技・吸い玉などを お身体の状態に合わせて組み合わせています。

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肺経シリーズ|次回は「少商」

今回の 魚際 に続いて、 次回はいよいよ肺経最後の経穴、 「少商(しょうしょう)」 をご紹介します。

少商は、 肺経の井木穴(せいもくけつ) に分類される経穴です。

肺経の終点として、 次回は 井穴とは何か・木との関係・肺経11穴のまとめ まで一気に見ていきます。

まとめ

魚際は、 手太陰肺経の10番目に位置する経穴 です。

親指の付け根にあり、 肺経の 滎火穴 に分類されます。

肺は五行では「金」、 魚際は「火」に属するため、 五行の関係を考えるうえでも特徴的な経穴です。

ツボを一つずつ見ていくことで、 経絡・五行・臓腑がどのようにつながっているのか、 東洋医学の考え方が少しずつ見えてきます。

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