三間(さんかん)とは?
手陽明大腸経には、商陽から迎香まで20の経穴があります。
今回ご紹介するのは、 大腸経の3番目の経穴「三間(さんかん)」 です。
三間は、 人差し指の付け根から手の甲側に位置するツボで、 東洋医学では 「兪木穴(ゆもくけつ)」 に分類されます。
名古屋市港区の 鍼灸治療院 寛ぎ では、 一つのツボだけを見るのではなく、 気血・経絡・臓腑・陰陽など、 身体全体の状態を確認しながら施術を組み立てています。
三間の場所
三間は、 人差し指の付け根から少し手首側、手の甲側 にあります。
第二中手指節関節の後ろ側、 人差し指の骨に沿ったくぼみ付近に取る経穴です。
前回ご紹介した 二間(じかん) からさらに手首方向へ進んだところに位置します。
この先、大腸経は 合谷(ごうこく) へと続いていきます。
「三間」という名前の意味
経穴の名前には、 その場所や骨との位置関係が表されていることがあります。
「三」は3番目、 「間」は骨と骨の間、すき間という意味として捉えられます。
三間は大腸経の3番目の経穴で、 手の骨の間に位置することから、 この名称が付けられたと考えられています。
三間は「兪木穴」
三間を理解するうえで重要なのが、 兪木穴 という分類です。
東洋医学では、 手足の末端から肘・膝までにある重要な経穴を、
井穴。
滎穴。
兪穴。
経穴。
合穴。
という5種類に分類します。
これを 五行穴 と呼びます。
大腸経において三間は 「兪穴」 にあたり、 五行では 「木」 に属します。
そのため、 兪木穴 と呼ばれます。
「兪穴」とは?
兪穴は、 東洋医学では 経脈の気が注ぐ場所 として考えられています。
五行穴の中でも、 経絡の気の流れが少し深まる場所として捉えられます。
大腸経では、 その兪穴が 三間 です。
大腸は「金」、三間は「木」
東洋医学の五行では、 大腸は 「金」 に属します。
一方、 三間は大腸経の中では 「木」 の性質を持つ経穴です。
このように、 一つの経絡の中でも、 木・火・土・金・水という五行がそれぞれの経穴に配当されています。
古典的な鍼灸では、 こうした五行の関係も参考にしながら ツボを選んでいきます。
三間はどのようなときに使われる?
古典的な東洋医学では、 三間は大腸経に関係するさまざまな状態を考える際に 用いられてきました。
たとえば、
喉の違和感。
歯や口周囲の不調。
顔周囲の熱感。
手の甲や人差し指周囲の違和感。
などを確認する際に選ばれることがあります。
ただし、 「この症状なら必ず三間」 という考え方ではありません。
その方の体質や身体の状態、 他の経絡との関係を確認しながら 使用する経穴を選びます。
二間と三間はどう違う?
二間と三間は、 どちらも人差し指から手の甲にかけて位置する大腸経のツボです。
二間は 滎水穴、 三間は 兪木穴 に分類されます。
位置も近いですが、 東洋医学ではそれぞれ異なる意味を持つ経穴として捉えます。
実際の施術では、 身体の反応や経絡の状態を確認しながら使い分けます。
なぜ手のツボを顔や喉に使うの?
三間は手にあるツボですが、 大腸経は人差し指から手の甲、腕、肩、首を通り、 顔へとつながる経絡です。
そのため、 ツボがある場所だけを見るのではなく、 経絡全体の流れ を考えて施術に用います。
これが、 東洋医学で「遠く離れた場所のツボを使う」ことがある理由の一つです。
商陽から三間までの流れ
ここまで大腸経は、
商陽
↓
二間
↓
三間
と進んできました。
人差し指の先端から始まり、 少しずつ手の甲へと経絡が進んでいます。
次はいよいよ、 非常によく知られているツボ 「合谷(ごうこく)」 です。
三間を自分で押してもいい?
セルフケアとして触れる場合は、 人差し指の付け根から少し手首側のくぼみを、 指の腹でやさしく刺激してください。
強く押し込む必要はありません。
痛気持ちいい程度ではなく、 無理のない軽い刺激 で十分です。
強い痛み・腫れ・しびれなどがある場合は、 無理に刺激を続けず、 必要に応じて医療機関へご相談ください。
三間だけで身体を判断するわけではありません
三間は大腸経の兪木穴として重要な経穴ですが、 鍼灸では一つのツボだけですべてを判断するわけではありません。
大腸経には、
商陽。
二間。
三間。
合谷。
陽谿。
偏歴。
温溜。
下廉。
上廉。
手三里。
曲池。
肘髎。
手五里。
臂臑。
肩髃。
巨骨。
天鼎。
扶突。
禾髎。
迎香。
という20の経穴があります。
さらに他の経絡も含め、
気血
経絡
臓腑
陰陽
などを確認しながら、 その日の身体に合わせて施術を組み立てます。
名古屋市港区の鍼灸治療院 寛ぎ
鍼灸治療院 寛ぎでは、 症状が出ている場所だけではなく、 身体全体の状態を確認することを大切にしています。
東洋医学の考え方をもとに、 鍼・灸・手技・吸い玉などを お身体の状態に合わせて組み合わせています。
身体全体をみる「全身鍼灸」
一部分だけではなく、 身体全体をしっかり確認してほしい方には、 全身鍼灸 をご用意しています。
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ツボだけを見るのではなく、
気血・経絡・臓腑・陰陽を確認しながら
身体全体をみて施術します。
大腸経シリーズ|次回は「合谷」
今回の 三間 に続いて、 次回は手の甲にある 「合谷(ごうこく)」 をご紹介します。
合谷は、 大腸経の原穴 に分類される、 鍼灸では非常によく用いられる重要な経穴です。
次回は、 「原穴とは何か」「なぜ合谷がこれほど有名なのか」 まで詳しく見ていきます。
まとめ
三間は、 手陽明大腸経の3番目に位置する経穴 です。
人差し指の付け根から少し手首側にあり、 大腸経の 兪木穴 に分類されます。
二間との違いや、 五行穴としての役割を知ることで、 東洋医学の経穴の見方が少しずつ深まっていきます。
名古屋市で東洋医学をもとにした鍼灸をお探しの方は、 お気軽にご相談ください。
鍼灸治療院 寛ぎ