下廉(げれん)とは?
手陽明大腸経には、商陽から迎香まで20の経穴があります。
今回ご紹介するのは、 大腸経の8番目の経穴「下廉(げれん)」 です。
下廉は、 前腕の外側に位置する大腸経のツボで、 大腸経が肘へ向かって上っていく途中にあります。
前回ご紹介した 温溜(おんる) からさらに肘側へ進んだ場所にあり、 この先は 上廉(じょうれん) へと続きます。
名古屋市港区の 鍼灸治療院 寛ぎ では、 一つのツボだけを見るのではなく、 気血・経絡・臓腑・陰陽など、 身体全体の状態を確認しながら施術を組み立てています。
下廉の場所
下廉は、 前腕の外側、肘と手首の間にあるツボ です。
大腸経の流れでは、 曲池(きょくち)と陽谿(ようけい)を結ぶライン上にあり、 肘から少し下方に位置します。
前腕の筋肉が集まる場所にあるため、 腕の張りや緊張を確認する際にも触れることがあります。
「下廉」という名前の意味
経穴の名前には、 その場所や位置関係が表されていることがあります。
「下」は下方、 「廉」は縁や角、稜線のような場所を意味すると考えられます。
下廉は、 前腕の外側にある骨や筋肉の縁付近に位置し、 その上方には 上廉 があります。
その位置関係から、 「下廉」という名前が付けられたと考えられています。
下廉と上廉の違い
下廉と上廉は、 どちらも前腕にある大腸経のツボです。
名前の通り、
下廉
↓
上廉
という位置関係で、 上廉のほうが肘に近く、 下廉はその少し手首側にあります。
非常に近い位置にありますが、 東洋医学ではそれぞれ別の経穴として捉えます。
下廉はどのようなときに使われる?
古典的な東洋医学では、 下廉は大腸経に関係するさまざまな状態を考える際に 用いられてきました。
たとえば、
前腕の張りや違和感。
肘周囲の緊張。
手や腕の使いにくさ。
腹部の不快感。
大腸経に沿った違和感。
などを確認する際に選ばれることがあります。
ただし、 「この症状なら必ず下廉」 という考え方ではありません。
その方の体質や身体の状態、 他の経絡との関係を確認しながら 使用する経穴を選びます。
なぜ前腕のツボが身体全体と関係するの?
下廉は前腕にあるツボですが、 東洋医学では経穴を単独の点として見るわけではありません。
大腸経は、 人差し指から手の甲、前腕、肘、上腕、肩、首、顔へと続きます。
そのため、 前腕にある下廉も、 大腸経全体の流れの一部 として考えます。
局所だけでなく、 経絡全体の状態をみながら使うことが大切です。
温溜から下廉へ|大腸経は肘へ近づく
ここまで大腸経は、
商陽
↓
二間
↓
三間
↓
合谷
↓
陽谿
↓
偏歴
↓
温溜
↓
下廉
と進んできました。
人差し指から手首、前腕へと進み、 いよいよ肘に近づいてきています。
次は、 上廉(じょうれん) です。
下廉を自分で押してもいい?
セルフケアとして触れる場合は、 前腕の外側を指の腹でやさしく刺激してください。
強く押し込む必要はありません。
前腕全体を軽くさすったり、 手首や肘をゆっくり動かす程度でも構いません。
強い痛み・腫れ・しびれなどがある場合は、 無理に刺激を続けず、 必要に応じて医療機関へご相談ください。
下廉だけで身体を判断するわけではありません
下廉は大腸経の流れを考えるうえで重要な経穴ですが、 鍼灸では一つのツボだけですべてを判断するわけではありません。
大腸経には、
商陽。
二間。
三間。
合谷。
陽谿。
偏歴。
温溜。
下廉。
上廉。
手三里。
曲池。
肘髎。
手五里。
臂臑。
肩髃。
巨骨。
天鼎。
扶突。
禾髎。
迎香。
という20の経穴があります。
さらに他の経絡も含め、
気血
経絡
臓腑
陰陽
などを確認しながら、 その日の身体に合わせて施術を組み立てます。
名古屋市港区の鍼灸治療院 寛ぎ
鍼灸治療院 寛ぎでは、 症状が出ている場所だけではなく、 身体全体の状態を確認することを大切にしています。
東洋医学の考え方をもとに、 鍼・灸・手技・吸い玉などを お身体の状態に合わせて組み合わせています。
身体全体をみる「全身鍼灸」
一部分だけではなく、 身体全体をしっかり確認してほしい方には、 全身鍼灸 をご用意しています。
気血・経絡・臓腑・陰陽など、 東洋医学の考え方をもとに、 その日の身体に合わせて施術を組み立てます。
施術時間:90分程度
料金:11,000円(税込)
美顔鍼付き
LARGE INTESTINE MERIDIAN
名古屋市で鍼灸院をお探しの方へ
一つのツボだけではなく、
気血・経絡・臓腑・陰陽を確認しながら
身体全体をみて施術します。
大腸経シリーズ|次回は「上廉」
今回の 下廉 に続いて、 次回はそのすぐ上にある 「上廉(じょうれん)」 をご紹介します。
上廉からさらに肘へ進むと、 手三里、曲池 という非常によく使われる経穴へつながっていきます。
次回は、 「下廉との位置関係」「手三里へどうつながるのか」 まで詳しく見ていきます。
まとめ
下廉は、 手陽明大腸経の8番目に位置する経穴 です。
前腕の外側にあり、 上廉よりも手首側に位置します。
大腸経は、 下廉から上廉、手三里、曲池へと進み、 前腕から肘へつながっていきます。
一つずつツボを追うことで、 大腸経の流れが少しずつ見えてきます。
名古屋市で東洋医学をもとにした鍼灸をお探しの方は、 お気軽にご相談ください。
鍼灸治療院 寛ぎ