寛ぎブログ

2026.10.13更新

手三里(てさんり)とは?

手陽明大腸経には、商陽から迎香まで20の経穴があります。

今回ご紹介するのは、 大腸経の10番目の経穴「手三里(てさんり)」 です。

手三里は、 前腕の外側、肘の少し下に位置するツボ です。

大腸経の中でも比較的よく知られている経穴で、 腕や肘周囲の状態を確認する際にも用いられます。

名古屋市港区の 鍼灸治療院 寛ぎ では、 一つのツボだけを見るのではなく、 気血・経絡・臓腑・陰陽など、 身体全体の状態を確認しながら施術を組み立てています。

手三里の場所

手三里は、 肘の外側から手首方向へ少し下がった前腕 にあります。

大腸経の流れでは、 肘にある 曲池(きょくち) から手首方向へ約2寸下がった付近に位置します。

前回ご紹介した 上廉(じょうれん) よりも肘に近く、 次に続く 曲池 のすぐ手前にある経穴です。

「手三里」という名前の意味

「手三里」という名前には、 その位置を表す意味が込められています。

「手」は上肢にあることを示し、 「三里」は一定の距離を表す名称として使われています。

肘の近くから一定の距離に位置することから、 手三里 と呼ばれます。

足三里との違いは?

「三里」と聞くと、 足三里(あしさんり) を思い浮かべる方も多いと思います。

手三里と足三里は、 名前は似ていますが、 まったく別の経穴 です。

手三里は 手陽明大腸経 に属し、 前腕にあります。

一方、足三里は 足陽明胃経 に属し、 膝の下にあります。

名前が似ていても、 所属する経絡も場所も異なります。

手三里はどのようなときに使われる?

古典的な東洋医学では、 手三里は大腸経に関係するさまざまな状態を考える際に 用いられてきました。

たとえば、

前腕の張り。
肘周囲の違和感。
腕の疲れ。
肩から腕にかけての緊張。
大腸経に沿った違和感。

などを確認する際に選ばれることがあります。

また、大腸経は手から顔へとつながるため、 局所だけではなく 経絡全体の流れ を考えながら用いられます。

なぜ腕のツボが顔や首と関係するの?

手三里は前腕にありますが、 東洋医学ではツボを単独の点として見るわけではありません。

手陽明大腸経は、 人差し指から始まり、 手の甲、前腕、肘、上腕、肩、首を通り、 顔へとつながっていきます。

そのため、 手三里も 大腸経全体の一部 として捉えます。

手三里は腕の疲れでもよく確認されるツボ

パソコン作業やスマートフォンの使用、 荷物を持つ仕事などで前腕をよく使う方は、 手三里周囲に張りを感じることがあります。

ただし、 腕の張りがあるから必ず手三里を使うわけではありません。

筋肉の状態だけでなく、 肩・首・手首の動き、 さらに身体全体のバランスを確認することが大切です。

上廉から手三里、そして曲池へ

ここまで大腸経は、

商陽
↓
二間
↓
三間
↓
合谷
↓
陽谿
↓
偏歴
↓
温溜
↓
下廉
↓
上廉
↓
手三里

と進んできました。

人差し指から始まった大腸経は、 手首・前腕を通り、 いよいよ肘の近くまで来ました。

次は、 大腸経の中でも特に重要な 曲池(きょくち) です。

手三里を自分で押してもいい?

セルフケアとして触れる場合は、 肘の少し下にある前腕外側を 指の腹でやさしく刺激してください。

強く押し込みすぎる必要はありません。

腕を使った後に、 前腕全体を軽くさする程度でも構いません。

強い痛み・腫れ・しびれ・力が入りにくい状態がある場合は、 無理に刺激を続けず、 必要に応じて医療機関へご相談ください。

手三里だけで身体を判断するわけではありません

手三里は比較的よく使われる経穴ですが、 鍼灸では一つのツボだけですべてを判断するわけではありません。

大腸経には、

商陽。
二間。
三間。
合谷。
陽谿。
偏歴。
温溜。
下廉。
上廉。
手三里。
曲池。
肘髎。
手五里。
臂臑。
肩髃。
巨骨。
天鼎。
扶突。
禾髎。
迎香。

という20の経穴があります。

さらに他の経絡も含め、

気血
経絡
臓腑
陰陽

などを確認しながら、 その日の身体に合わせて施術を組み立てます。

名古屋市港区の鍼灸治療院 寛ぎ

鍼灸治療院 寛ぎでは、 症状が出ている場所だけではなく、 身体全体の状態を確認することを大切にしています。

東洋医学の考え方をもとに、 鍼・灸・手技・吸い玉などを お身体の状態に合わせて組み合わせています。

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身体全体をみる「全身鍼灸」

一部分だけではなく、 身体全体をしっかり確認してほしい方には、 全身鍼灸 をご用意しています。

気血・経絡・臓腑・陰陽など、 東洋医学の考え方をもとに、 その日の身体に合わせて施術を組み立てます。

施術時間:90分程度
料金:11,000円(税込)
美顔鍼付き

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腕の張りだけを見るのではなく、
気血・経絡・臓腑・陰陽を確認しながら
身体全体をみて施術します。

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大腸経シリーズ|次回は「曲池」

今回の 手三里 に続いて、 次回は肘にある 「曲池(きょくち)」 をご紹介します。

曲池は、 大腸経の合土穴(ごうどけつ) に分類される重要な経穴です。

次回は、 「合穴とは何か」「曲池の場所」「大腸経の五行穴の流れ」 まで詳しく見ていきます。

まとめ

手三里は、 手陽明大腸経の10番目に位置する経穴 です。

前腕の外側、 肘の少し下に位置します。

足三里とは名前が似ていますが、 所属する経絡も場所も異なる別のツボです。

上廉から手三里、そして曲池へと追っていくことで、 大腸経が前腕から肘へ上がっていく流れが さらに分かりやすくなります。

名古屋市で東洋医学をもとにした鍼灸をお探しの方は、 お気軽にご相談ください。

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2026.10.13更新

上廉(じょうれん)とは?

手陽明大腸経には、商陽から迎香まで20の経穴があります。

今回ご紹介するのは、 大腸経の9番目の経穴「上廉(じょうれん)」 です。

上廉は、 前腕の外側に位置する大腸経のツボで、 前回ご紹介した下廉よりも肘に近い場所にあります。

この先は、 手三里(てさんり) へと続いていきます。

名古屋市港区の 鍼灸治療院 寛ぎ では、 一つのツボだけを見るのではなく、 気血・経絡・臓腑・陰陽など、 身体全体の状態を確認しながら施術を組み立てています。

上廉の場所

上廉は、 前腕の外側、肘から手首方向へ約3寸下がった場所 にあります。

大腸経の流れでは、 肘にある 曲池(きょくち) と手首にある 陽谿(ようけい) を結ぶライン上に位置します。

前回の 下廉 よりも肘側にあり、 次に続く 手三里 より少し手首側です。

「上廉」という名前の意味

「上廉」の「上」は上方、 「廉」は縁・稜線のような場所を意味すると考えられます。

前腕の外側にある骨や筋肉の縁に沿って位置し、 下廉よりも上方にあることから 上廉 と呼ばれます。

下廉と上廉の違い

下廉と上廉は、 どちらも前腕にある大腸経のツボです。

位置関係は、

下廉
↓
上廉
↓
手三里
↓
曲池

という順に、 肘へ向かって上がっていきます。

近い場所にありますが、 それぞれ別の経穴として身体の反応を確認します。

上廉はどのようなときに使われる?

古典的な東洋医学では、 上廉は大腸経に関係するさまざまな状態を考える際に用いられてきました。

たとえば、

前腕の張り。
肘周囲の違和感。
腕の使いにくさ。
腹部の不快感。
大腸経に沿った緊張。

などを確認する際に選ばれることがあります。

ただし、 「この症状なら必ず上廉」 という考え方ではありません。

身体全体の状態や、 他の経絡との関係を確認しながら 使用する経穴を選びます。

前腕のツボでも全身をみる

上廉は前腕にありますが、 鍼灸ではツボのある場所だけを見るわけではありません。

大腸経は、 人差し指から始まり、 手・前腕・肘・上腕・肩・首・顔へとつながります。

そのため上廉も、 大腸経全体の流れの中で考える ことが大切です。

ここまでの大腸経の流れ

ここまで大腸経は、

商陽
↓
二間
↓
三間
↓
合谷
↓
陽谿
↓
偏歴
↓
温溜
↓
下廉
↓
上廉

と進んできました。

人差し指から手首、前腕へと進み、 いよいよ肘が近づいてきました。

次は、 大腸経の中でもよく使われる 手三里 です。

上廉を自分で押してもいい?

セルフケアとして触れる場合は、 前腕の外側を指の腹でやさしく刺激してください。

強く押し込む必要はありません。

腕全体を軽くさすったり、 手首や肘をゆっくり動かす程度でも構いません。

強い痛み・腫れ・しびれなどがある場合は、 無理に刺激を続けず、 必要に応じて医療機関へご相談ください。

上廉だけで身体を判断するわけではありません

上廉は大腸経の流れを考えるうえで重要な経穴ですが、 鍼灸では一つのツボだけですべてを判断するわけではありません。

大腸経には、

商陽。
二間。
三間。
合谷。
陽谿。
偏歴。
温溜。
下廉。
上廉。
手三里。
曲池。
肘髎。
手五里。
臂臑。
肩髃。
巨骨。
天鼎。
扶突。
禾髎。
迎香。

という20の経穴があります。

さらに他の経絡も含め、

気血
経絡
臓腑
陰陽

などを確認しながら、 その日の身体に合わせて施術を組み立てます。

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鍼灸治療院 寛ぎでは、 症状が出ている場所だけではなく、 身体全体の状態を確認することを大切にしています。

東洋医学の考え方をもとに、 鍼・灸・手技・吸い玉などを お身体の状態に合わせて組み合わせています。

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身体全体をみる「全身鍼灸」

一部分だけではなく、 身体全体をしっかり確認してほしい方には、 全身鍼灸 をご用意しています。

気血・経絡・臓腑・陰陽など、 東洋医学の考え方をもとに、 その日の身体に合わせて施術を組み立てます。

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大腸経シリーズ|次回は「手三里」

今回の 上廉 に続いて、 次回は肘の少し下にある 「手三里(てさんり)」 をご紹介します。

手三里は、 腕の疲れや緊張を確認する際にもよく使われる、 大腸経の代表的な経穴の一つです。

次回は、 「手三里の場所」「足三里との違い」「なぜ三里と呼ばれるのか」 まで詳しく見ていきます。

まとめ

上廉は、 手陽明大腸経の9番目に位置する経穴 です。

前腕の外側にあり、 下廉よりも肘側、 手三里よりも手首側に位置します。

下廉・上廉・手三里・曲池と順番に追っていくことで、 大腸経が前腕から肘へどのようにつながるのかが分かりやすくなります。

名古屋市で東洋医学をもとにした鍼灸をお探しの方は、 お気軽にご相談ください。

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下廉(げれん)とは?

手陽明大腸経には、商陽から迎香まで20の経穴があります。

今回ご紹介するのは、 大腸経の8番目の経穴「下廉(げれん)」 です。

下廉は、 前腕の外側に位置する大腸経のツボで、 大腸経が肘へ向かって上っていく途中にあります。

前回ご紹介した 温溜(おんる) からさらに肘側へ進んだ場所にあり、 この先は 上廉(じょうれん) へと続きます。

名古屋市港区の 鍼灸治療院 寛ぎ では、 一つのツボだけを見るのではなく、 気血・経絡・臓腑・陰陽など、 身体全体の状態を確認しながら施術を組み立てています。

下廉の場所

下廉は、 前腕の外側、肘と手首の間にあるツボ です。

大腸経の流れでは、 曲池(きょくち)と陽谿(ようけい)を結ぶライン上にあり、 肘から少し下方に位置します。

前腕の筋肉が集まる場所にあるため、 腕の張りや緊張を確認する際にも触れることがあります。

「下廉」という名前の意味

経穴の名前には、 その場所や位置関係が表されていることがあります。

「下」は下方、 「廉」は縁や角、稜線のような場所を意味すると考えられます。

下廉は、 前腕の外側にある骨や筋肉の縁付近に位置し、 その上方には 上廉 があります。

その位置関係から、 「下廉」という名前が付けられたと考えられています。

下廉と上廉の違い

下廉と上廉は、 どちらも前腕にある大腸経のツボです。

名前の通り、

下廉
↓
上廉

という位置関係で、 上廉のほうが肘に近く、 下廉はその少し手首側にあります。

非常に近い位置にありますが、 東洋医学ではそれぞれ別の経穴として捉えます。

下廉はどのようなときに使われる?

古典的な東洋医学では、 下廉は大腸経に関係するさまざまな状態を考える際に 用いられてきました。

たとえば、

前腕の張りや違和感。
肘周囲の緊張。
手や腕の使いにくさ。
腹部の不快感。
大腸経に沿った違和感。

などを確認する際に選ばれることがあります。

ただし、 「この症状なら必ず下廉」 という考え方ではありません。

その方の体質や身体の状態、 他の経絡との関係を確認しながら 使用する経穴を選びます。

なぜ前腕のツボが身体全体と関係するの?

下廉は前腕にあるツボですが、 東洋医学では経穴を単独の点として見るわけではありません。

大腸経は、 人差し指から手の甲、前腕、肘、上腕、肩、首、顔へと続きます。

そのため、 前腕にある下廉も、 大腸経全体の流れの一部 として考えます。

局所だけでなく、 経絡全体の状態をみながら使うことが大切です。

温溜から下廉へ|大腸経は肘へ近づく

ここまで大腸経は、

商陽
↓
二間
↓
三間
↓
合谷
↓
陽谿
↓
偏歴
↓
温溜
↓
下廉

と進んできました。

人差し指から手首、前腕へと進み、 いよいよ肘に近づいてきています。

次は、 上廉(じょうれん) です。

下廉を自分で押してもいい?

セルフケアとして触れる場合は、 前腕の外側を指の腹でやさしく刺激してください。

強く押し込む必要はありません。

前腕全体を軽くさすったり、 手首や肘をゆっくり動かす程度でも構いません。

強い痛み・腫れ・しびれなどがある場合は、 無理に刺激を続けず、 必要に応じて医療機関へご相談ください。

下廉だけで身体を判断するわけではありません

下廉は大腸経の流れを考えるうえで重要な経穴ですが、 鍼灸では一つのツボだけですべてを判断するわけではありません。

大腸経には、

商陽。
二間。
三間。
合谷。
陽谿。
偏歴。
温溜。
下廉。
上廉。
手三里。
曲池。
肘髎。
手五里。
臂臑。
肩髃。
巨骨。
天鼎。
扶突。
禾髎。
迎香。

という20の経穴があります。

さらに他の経絡も含め、

気血
経絡
臓腑
陰陽

などを確認しながら、 その日の身体に合わせて施術を組み立てます。

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鍼灸治療院 寛ぎでは、 症状が出ている場所だけではなく、 身体全体の状態を確認することを大切にしています。

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身体全体をみる「全身鍼灸」

一部分だけではなく、 身体全体をしっかり確認してほしい方には、 全身鍼灸 をご用意しています。

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一つのツボだけではなく、
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大腸経シリーズ|次回は「上廉」

今回の 下廉 に続いて、 次回はそのすぐ上にある 「上廉(じょうれん)」 をご紹介します。

上廉からさらに肘へ進むと、 手三里、曲池 という非常によく使われる経穴へつながっていきます。

次回は、 「下廉との位置関係」「手三里へどうつながるのか」 まで詳しく見ていきます。

まとめ

下廉は、 手陽明大腸経の8番目に位置する経穴 です。

前腕の外側にあり、 上廉よりも手首側に位置します。

大腸経は、 下廉から上廉、手三里、曲池へと進み、 前腕から肘へつながっていきます。

一つずつツボを追うことで、 大腸経の流れが少しずつ見えてきます。

名古屋市で東洋医学をもとにした鍼灸をお探しの方は、 お気軽にご相談ください。

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温溜(おんる)とは?

手陽明大腸経には、商陽から迎香まで20の経穴があります。

今回ご紹介するのは、 大腸経の7番目の経穴「温溜(おんる)」 です。

温溜は、 前腕の外側に位置する大腸経のツボで、 東洋医学では 「郄穴(げきけつ)」 に分類されます。

名古屋市港区の 鍼灸治療院 寛ぎ では、 一つのツボだけを見るのではなく、 気血・経絡・臓腑・陰陽など、 身体全体の状態を確認しながら施術を組み立てています。

温溜の場所

温溜は、 前腕の親指側からやや外側、手首と肘の間 に位置します。

前回ご紹介した 偏歴(へんれき) よりも肘側にあり、 大腸経が前腕を上っていく途中にある経穴です。

この先、大腸経は 下廉(げれん) へと続いていきます。

「温溜」という名前の意味

経穴の名前には、 その場所や気血の状態を表す意味が込められていることがあります。

「温」は温かさ、 「溜」は集まる・たまるという意味として捉えられます。

温溜は、 大腸経の気血が集まる重要な場所として 古くから考えられてきた経穴の一つです。

温溜は大腸経の「郄穴」

温溜を理解するうえで重要なのが、 郄穴 という分類です。

郄穴とは、 東洋医学において 経絡の気血が深く集まる場所 と考えられている経穴です。

十二経脈や奇経の一部には、 それぞれ郄穴があります。

手陽明大腸経では、 温溜が郄穴 にあたります。

郄穴はどのように使われる?

古典的な東洋医学では、 郄穴は 急に現れた状態や、比較的強く現れている反応 を考える際に用いられてきました。

そのため温溜も、 大腸経に関係する状態の中で、 変化が強く出ている場合などに 選ばれることがあります。

ただし、 症状だけを見て温溜を使うわけではありません。

経絡の状態や身体全体の反応を確認しながら 使用する経穴を決めていきます。

肺経の孔最との共通点

前回までご紹介した肺経にも、 郄穴があります。

肺経の郄穴は 孔最(こうさい)、 大腸経の郄穴は 温溜 です。

肺経と大腸経は 表裏関係 にあるため、 両方の郄穴を知っておくと、 経絡同士のつながりも理解しやすくなります。

温溜はどのようなときに使われる?

古典的な東洋医学では、 温溜は大腸経に関係するさまざまな状態を考える際に 用いられてきました。

たとえば、

前腕の張りや違和感。
肘周囲の不調。
顔周囲の違和感。
歯や口周囲の不調。
喉や鼻周囲の違和感。

などを確認する際に選ばれることがあります。

ただし、 「この症状なら必ず温溜」 という考え方ではありません。

その方の身体全体の状態や、 他の経絡との関係を確認しながら 使用する経穴を選びます。

前腕のツボでも顔や喉と関係する?

温溜は前腕にあるツボですが、 大腸経は人差し指から腕・肩・首を通り、 顔へとつながる経絡です。

そのため、 前腕だけを見るのではなく、 経絡全体の流れ を考えて施術に用います。

これが、 東洋医学で手や腕にあるツボを 顔や鼻、喉周囲の状態をみる際に使用することがある理由の一つです。

偏歴から温溜へ|大腸経は肘へ向かう

ここまで大腸経は、

商陽
↓
二間
↓
三間
↓
合谷
↓
陽谿
↓
偏歴
↓
温溜

と進んできました。

人差し指から手の甲、手首、前腕へと進み、 大腸経は少しずつ肘へ近づいていきます。

次は、 下廉(げれん) です。

温溜を自分で押してもいい?

セルフケアとして触れる場合は、 前腕の外側を指の腹でやさしく刺激してください。

強く押し込む必要はありません。

前腕を軽くさすったり、 無理のない範囲で手首や肘を動かす程度でも構いません。

強い痛み・腫れ・しびれなどがある場合は、 自己判断で刺激を続けず、 必要に応じて医療機関へご相談ください。

温溜だけで身体を判断するわけではありません

温溜は大腸経の郄穴として重要な経穴ですが、 鍼灸では一つのツボだけですべてを判断するわけではありません。

大腸経には、

商陽。
二間。
三間。
合谷。
陽谿。
偏歴。
温溜。
下廉。
上廉。
手三里。
曲池。
肘髎。
手五里。
臂臑。
肩髃。
巨骨。
天鼎。
扶突。
禾髎。
迎香。

という20の経穴があります。

さらに他の経絡も含め、

気血
経絡
臓腑
陰陽

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施術時間:90分程度
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気血・経絡・臓腑・陰陽を確認しながら
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大腸経シリーズ|次回は「下廉」

今回の 温溜 に続いて、 次回は前腕にある 「下廉(げれん)」 をご紹介します。

下廉は、 大腸経が前腕から肘へ向かう途中に位置する経穴です。

次回は、 「下廉の場所」「上廉との違い」「手三里・曲池へどうつながるのか」 まで詳しく見ていきます。

まとめ

温溜は、 手陽明大腸経の7番目に位置する経穴 です。

前腕にあり、 大腸経の 郄穴 に分類されます。

肺経の孔最と同じく、 経絡の気血が深く集まる場所として考えられてきました。

肺経と大腸経を続けて学ぶことで、 表裏関係にある経絡がどのようにつながっているのかも 少しずつ見えてきます。

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偏歴(へんれき)とは?

手陽明大腸経には、商陽から迎香まで20の経穴があります。

今回ご紹介するのは、 大腸経の6番目の経穴「偏歴(へんれき)」 です。

偏歴は、 前腕の親指側に位置する大腸経のツボで、 東洋医学では 「絡穴(らくけつ)」 に分類されます。

大腸経と表裏関係にある 手太陰肺経 とのつながりを考えるうえでも、 重要な経穴の一つです。

名古屋市港区の 鍼灸治療院 寛ぎ では、 一つのツボだけを見るのではなく、 気血・経絡・臓腑・陰陽など、 身体全体の状態を確認しながら施術を組み立てています。

偏歴の場所

偏歴は、 前腕の親指側、手首から少し肘方向へ上がった場所 にあります。

前回ご紹介した 陽谿(ようけい) から肘方向へ約3寸進んだところに位置します。

手陽明大腸経は、 手首から前腕の外側を通り、 肘へと上がっていきます。

偏歴はその途中にある重要な経穴です。

「偏歴」という名前の意味

経穴の名前には、 その場所や経絡の流れを表す意味が込められていることがあります。

「偏」には横へ分かれる、 「歴」には通過する・巡るといった意味があります。

偏歴では、 大腸経の本流から絡脈が分かれ、 表裏関係にある肺経とのつながりを持つと考えられています。

その特徴が、 偏歴という名前にも表れている と考えることができます。

偏歴は大腸経の「絡穴」

偏歴を理解するうえで重要なのが、 絡穴 という分類です。

東洋医学では、 経脈から枝分かれして、 別の経絡や身体の各部へつながっていく流れを 絡脈(らくみゃく) と呼びます。

その絡脈が分かれる重要な場所が、 絡穴 です。

手陽明大腸経では、 偏歴が絡穴にあたります。

大腸経と肺経は表裏関係

東洋医学では、 大腸と肺は 表裏関係 にあると考えます。

そのため、 手陽明大腸経と手太陰肺経も、 互いに関係する経絡として捉えます。

大腸経の絡穴が 偏歴、 肺経の絡穴が 列缺(れっけつ) です。

こうした絡穴を見ていくと、 経絡が一本ずつ独立しているのではなく、 互いにつながりながら身体を巡っている という東洋医学の考え方が分かりやすくなります。

偏歴はどのようなときに使われる?

古典的な東洋医学では、 偏歴は大腸経に関係するさまざまな状態を考える際に 用いられてきました。

たとえば、

鼻周囲の違和感。
歯や口周囲の不調。
顔周囲のむくみ感。
耳周囲の違和感。
前腕の張りや違和感。

などを確認する際に選ばれることがあります。

ただし、 「この症状なら必ず偏歴」 という考え方ではありません。

その方の体質や身体の状態、 他の経絡との関係を確認しながら 使用する経穴を選びます。

なぜ前腕のツボを顔や鼻に使うの?

偏歴は前腕にあるツボですが、 大腸経は人差し指から手・腕・肩・首を通り、 顔へとつながる経絡です。

そのため、 ツボがある前腕だけを見るのではなく、 経絡全体の流れ を考えて施術に用います。

これが、 東洋医学で手や腕のツボを 顔や鼻周囲の状態をみる際に使うことがある理由の一つです。

陽谿から偏歴へ|大腸経は前腕へ

ここまで大腸経は、

商陽
↓
二間
↓
三間
↓
合谷
↓
陽谿
↓
偏歴

と進んできました。

人差し指から手の甲、手首を通り、 ここから本格的に前腕へと上がっていきます。

次は、 温溜(おんる) です。

偏歴を自分で押してもいい?

セルフケアとして触れる場合は、 前腕の親指側を指の腹でやさしく刺激してください。

強く押し込む必要はありません。

前腕全体を軽くさすったり、 無理のない範囲で手首を動かす程度でも構いません。

強い痛み・腫れ・しびれなどがある場合は、 自己判断で刺激を続けず、 必要に応じて医療機関へご相談ください。

偏歴だけで身体を判断するわけではありません

偏歴は大腸経の絡穴として重要な経穴ですが、 鍼灸では一つのツボだけですべてを判断するわけではありません。

大腸経には、

商陽。
二間。
三間。
合谷。
陽谿。
偏歴。
温溜。
下廉。
上廉。
手三里。
曲池。
肘髎。
手五里。
臂臑。
肩髃。
巨骨。
天鼎。
扶突。
禾髎。
迎香。

という20の経穴があります。

さらに他の経絡も含め、

気血
経絡
臓腑
陰陽

などを確認しながら、 その日の身体に合わせて施術を組み立てます。

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鍼灸治療院 寛ぎでは、 症状が出ている場所だけではなく、 身体全体の状態を確認することを大切にしています。

東洋医学の考え方をもとに、 鍼・灸・手技・吸い玉などを お身体の状態に合わせて組み合わせています。

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一部分だけではなく、 身体全体をしっかり確認してほしい方には、 全身鍼灸 をご用意しています。

気血・経絡・臓腑・陰陽など、 東洋医学の考え方をもとに、 その日の身体に合わせて施術を組み立てます。

施術時間:90分程度
料金:11,000円(税込)
美顔鍼付き

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大腸経シリーズ|次回は「温溜」

今回の 偏歴 に続いて、 次回は前腕にある 「温溜(おんる)」 をご紹介します。

温溜は、 大腸経の郄穴(げきけつ) に分類される経穴です。

次回は、 「郄穴とは何か」「なぜ気血が深く集まる場所と考えられているのか」 まで詳しく見ていきます。

まとめ

偏歴は、 手陽明大腸経の6番目に位置する経穴 です。

前腕の親指側にあり、 大腸経の 絡穴 に分類されます。

また、 大腸経と肺経は表裏関係にあり、 偏歴はその経絡同士のつながりを考えるうえでも重要な経穴です。

一つのツボだけではなく、 経絡同士の関係まで見ていくことで、 東洋医学の身体観がさらに分かりやすくなります。

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2026.10.13更新

陽谿(ようけい)とは?

手陽明大腸経には、商陽から迎香まで20の経穴があります。

今回ご紹介するのは、 大腸経の5番目の経穴「陽谿(ようけい)」 です。

陽谿は、 手首の親指側に位置するツボで、 東洋医学では 「経火穴(けいかけつ)」 に分類されます。

前回ご紹介した 合谷(ごうこく) からさらに手首方向へ進んだところにあり、 ここから大腸経は前腕へと上がっていきます。

名古屋市港区の 鍼灸治療院 寛ぎ では、 一つのツボだけを見るのではなく、 気血・経絡・臓腑・陰陽など、 身体全体の状態を確認しながら施術を組み立てています。

陽谿の場所

陽谿は、 手首の親指側、手首を反らしたときにできるくぼみ付近 にあります。

親指を外側へ開いたとき、 手首の親指側に腱が浮き出て、 その間にくぼみができます。

そのくぼみ付近が、 陽谿の位置です。

この先、大腸経は 偏歴(へんれき) へと続いていきます。

「陽谿」という名前の意味

経穴の名前には、 その場所や形を表す意味が込められていることがあります。

「陽」は、 この経絡が陽経に属することを表し、 「谿」は谷やくぼみを意味します。

陽谿は、 手首の親指側にできる谷のようなくぼみに位置することから、 この名称が付けられたと考えられています。

陽谿は「経火穴」

陽谿を理解するうえで重要なのが、 経火穴 という分類です。

東洋医学では、 手足の末端から肘・膝までにある重要な経穴を、

井穴。
滎穴。
兪穴。
経穴。
合穴。

という5種類に分類します。

これを 五行穴 と呼びます。

大腸経において陽谿は、 「経穴」 にあたり、 五行では 「火」 に属します。

そのため、 経火穴 と呼ばれます。

大腸は「金」、陽谿は「火」

東洋医学の五行では、 大腸は 「金」 に属します。

一方、 陽谿は大腸経の中では 「火」 の性質を持つ経穴です。

五行では、 火と金の間には 火克金 という関係があります。

こうした五行の関係も、 古典的な鍼灸では経穴を考える際の一つの要素になります。

「経穴」とは?

五行穴の中でいう「経穴」は、 経脈の気が流れながら深まっていく場所として考えられています。

井・滎・兪・経・合と進むにつれて、 経脈の気の流れが変化していくという考え方があります。

大腸経では、 その経穴が 陽谿 です。

陽谿はどのようなときに使われる?

古典的な東洋医学では、 陽谿は大腸経に関係するさまざまな状態を考える際に 用いられてきました。

たとえば、

手首の違和感。
親指側の手首の張り。
顔周囲の違和感。
歯や口周囲の不調。
喉や鼻周囲の違和感。

などを確認する際に選ばれることがあります。

ただし、 「この症状なら必ず陽谿」 という考え方ではありません。

身体全体の状態や、 他の経絡との関係を確認しながら 使用する経穴を選びます。

手首のツボでも顔や首と関係する?

陽谿は手首にあるツボですが、 大腸経は手から腕、肩、首、顔へとつながっていきます。

そのため、 ツボがある手首だけを見るのではなく、 経絡全体の流れ を考えて施術に用います。

これが東洋医学で、 遠く離れた場所のツボを使うことがある理由の一つです。

合谷から陽谿へ|大腸経は手首へ

ここまで大腸経は、

商陽
↓
二間
↓
三間
↓
合谷
↓
陽谿

と進んできました。

人差し指から手の甲を通り、 いよいよ手首まで大腸経が進んできました。

この先は、 前腕にある 偏歴 へと続いていきます。

陽谿を自分で押してもいい?

セルフケアとして触れる場合は、 手首の親指側にあるくぼみを 指の腹でやさしく刺激してください。

強く押し込む必要はありません。

手首は腱や関節が集まる場所なので、 痛みが強い場合は無理に押さないようにしてください。

腫れ・しびれ・強い痛みがある場合は、 自己判断で刺激を続けず、 必要に応じて医療機関へご相談ください。

陽谿だけで身体を判断するわけではありません

陽谿は大腸経の経火穴として重要な経穴ですが、 鍼灸では一つのツボだけですべてを判断するわけではありません。

大腸経には、

商陽。
二間。
三間。
合谷。
陽谿。
偏歴。
温溜。
下廉。
上廉。
手三里。
曲池。
肘髎。
手五里。
臂臑。
肩髃。
巨骨。
天鼎。
扶突。
禾髎。
迎香。

という20の経穴があります。

さらに他の経絡も含め、

気血
経絡
臓腑
陰陽

などを確認しながら、 その日の身体に合わせて施術を組み立てます。

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鍼灸治療院 寛ぎでは、 症状が出ている場所だけではなく、 身体全体の状態を確認することを大切にしています。

東洋医学の考え方をもとに、 鍼・灸・手技・吸い玉などを お身体の状態に合わせて組み合わせています。

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身体全体をみる「全身鍼灸」

一部分だけではなく、 身体全体をしっかり確認してほしい方には、 全身鍼灸 をご用意しています。

気血・経絡・臓腑・陰陽など、 東洋医学の考え方をもとに、 その日の身体に合わせて施術を組み立てます。

施術時間:90分程度
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気血・経絡・臓腑・陰陽を確認しながら
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大腸経シリーズ|次回は「偏歴」

今回の 陽谿 に続いて、 次回は前腕にある 「偏歴(へんれき)」 をご紹介します。

偏歴は、 大腸経の絡穴(らくけつ) に分類される重要な経穴です。

次回は、 「絡穴とは何か」「肺経と大腸経がどのようにつながるのか」 まで詳しく見ていきます。

まとめ

陽谿は、 手陽明大腸経の5番目に位置する経穴 です。

手首の親指側にあり、 大腸経の 経火穴 に分類されます。

合谷から陽谿へ進むことで、 大腸経は手の甲から手首へと流れていきます。

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2026.10.13更新

合谷(ごうこく)とは?

手陽明大腸経には、商陽から迎香まで20の経穴があります。

今回ご紹介するのは、 大腸経の4番目の経穴「合谷(ごうこく)」 です。

合谷は、 手の甲、親指と人差し指の骨が交わる付近 にあるツボで、 東洋医学では 「原穴(げんけつ)」 に分類されます。

鍼灸に詳しくない方でも、 「合谷」という名前を聞いたことがある方は多いかもしれません。

名古屋市港区の 鍼灸治療院 寛ぎ では、 一つのツボだけを見るのではなく、 気血・経絡・臓腑・陰陽など、 身体全体の状態を確認しながら施術を行っています。

合谷の場所

合谷は、 手の甲側で、親指と人差し指の骨が交わる手前のくぼみ にあります。

親指と人差し指を軽く開いたときに、 手の甲側に盛り上がる部分の近くです。

前回ご紹介した 三間(さんかん) からさらに手首方向へ進んだところに位置します。

この先、大腸経は 陽谿(ようけい) へと続いていきます。

「合谷」という名前の意味

「合谷」という名前は、 その場所の形から付けられたと考えられています。

「合」は合わさる、 「谷」は谷間やくぼみを意味します。

親指と人差し指の骨が合わさる部分にできる 谷のようなくぼみに位置することから、 合谷 と呼ばれます。

合谷は大腸経の「原穴」

合谷を理解するうえで特に重要なのが、 原穴 という分類です。

原穴とは、 東洋医学において 臓腑の原気と関係すると考えられている経穴 です。

十二経脈にはそれぞれ原穴があり、 手陽明大腸経では 合谷が原穴 にあたります。

そのため、 大腸経の状態を考える際に 重要視される経穴の一つです。

「原気」とは?

東洋医学でいう原気は、 身体の生命活動を支える基本的な気の一つとして考えられています。

原穴は、 この原気と関係する場所として捉えられてきました。

そのため合谷は、 単に手の甲にあるツボというだけではなく、 大腸経全体を考えるうえで重要な経穴 とされています。

合谷はどのようなときに使われる?

古典的な東洋医学では、 合谷は大腸経に関係するさまざまな状態を考える際に 用いられてきました。

たとえば、

顔周囲の違和感。
鼻や喉の不調。
歯や口周囲の違和感。
首肩の緊張。
手や腕の違和感。

などを確認する際に選ばれることがあります。

ただし、 「この症状なら必ず合谷」 という使い方ではありません。

鍼灸では、 その方の体質や身体の状態、 他の経絡との関係を確認しながら 使用する経穴を選びます。

なぜ合谷は有名なの?

合谷は、 鍼灸やツボ押しの世界では 非常によく知られている経穴です。

その理由の一つは、 大腸経の原穴 という重要な位置づけにあることです。

また、 大腸経は手から腕、肩、首、顔へとつながるため、 顔や頭部、首肩周囲の状態を考える際にも 合谷が選ばれることがあります。

さらに、 他の経穴と組み合わせて使われることも多く、 臨床では幅広く検討される経穴の一つです。

「面口は合谷に収む」という考え方

東洋医学の古典では、 合谷について 顔面や口周囲との関係 を示す考え方があります。

そのため、 鼻・口・歯・顔周囲の状態をみる際に 合谷が用いられることがあります。

ただし、 顔に症状があるから必ず合谷を使うという意味ではありません。

実際には、 経絡の流れや身体全体の状態を確認しながら 施術を組み立てます。

肺経と大腸経の表裏関係

東洋医学では、 肺と大腸は 表裏関係 にあると考えます。

そのため、 手太陰肺経と手陽明大腸経も 互いに関係する経絡として捉えます。

肺経の原穴は 太淵(たいえん)、 大腸経の原穴は 合谷 です。

こうして原穴同士を見比べると、 肺経と大腸経のつながりも より分かりやすくなります。

商陽から合谷までの流れ

ここまで大腸経は、

商陽
↓
二間
↓
三間
↓
合谷

と進んできました。

人差し指の先端から始まり、 手の甲を通って、 合谷まで経絡が進んでいます。

次は手首付近にある 陽谿(ようけい) です。

合谷を自分で押してもいい?

セルフケアとして触れる場合は、 親指と人差し指の骨の間を 反対側の親指でやさしく押してみてください。

強く押し込みすぎる必要はありません。

気持ちよく感じる程度の刺激で十分です。

なお、 妊娠中の方は、自己判断で強い刺激を続けず、 必要に応じて鍼灸師や医療機関へご相談ください。

また、 手に強い痛み・腫れ・しびれなどがある場合は、 無理に刺激を続けないようにしてください。

合谷だけで身体を判断するわけではありません

合谷は非常に有名なツボですが、 鍼灸では合谷だけですべてを判断するわけではありません。

大腸経には、

商陽。
二間。
三間。
合谷。
陽谿。
偏歴。
温溜。
下廉。
上廉。
手三里。
曲池。
肘髎。
手五里。
臂臑。
肩髃。
巨骨。
天鼎。
扶突。
禾髎。
迎香。

という20の経穴があります。

さらに他の経絡も含め、

気血
経絡
臓腑
陰陽

などを確認しながら、 その日の身体に合わせて施術を組み立てます。

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鍼灸治療院 寛ぎでは、 症状が出ている場所だけを見るのではなく、 身体全体の状態を確認することを大切にしています。

東洋医学の考え方をもとに、 鍼・灸・手技・吸い玉などを お身体の状態に合わせて組み合わせています。

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身体全体をみる「全身鍼灸」

一部分だけではなく、 身体全体をしっかり確認してほしい方には、 全身鍼灸 をご用意しています。

気血・経絡・臓腑・陰陽など、 東洋医学の考え方をもとに、 その日の身体に合わせて施術を組み立てます。

施術時間:90分程度
料金:11,000円(税込)
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大腸経シリーズ|次回は「陽谿」

今回の 合谷 に続いて、 次回は手首付近にある 「陽谿(ようけい)」 をご紹介します。

陽谿は、 大腸経の経火穴(けいかけつ) に分類される経穴です。

次回は、 「経穴とは?」 「大腸経の中にある火のツボとは?」 というところまで詳しく見ていきます。

まとめ

合谷は、 手陽明大腸経の4番目に位置する経穴 です。

手の甲にあり、 大腸経の原穴 に分類されます。

非常によく知られているツボですが、 鍼灸では合谷だけですべてを考えるわけではありません。

経絡・臓腑・気血・陰陽など、 身体全体の状態を確認しながら 必要な経穴を選ぶことが大切です。

名古屋市で東洋医学をもとにした鍼灸をお探しの方は、 お気軽にご相談ください。

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三間(さんかん)とは?

手陽明大腸経には、商陽から迎香まで20の経穴があります。

今回ご紹介するのは、 大腸経の3番目の経穴「三間(さんかん)」 です。

三間は、 人差し指の付け根から手の甲側に位置するツボで、 東洋医学では 「兪木穴(ゆもくけつ)」 に分類されます。

名古屋市港区の 鍼灸治療院 寛ぎ では、 一つのツボだけを見るのではなく、 気血・経絡・臓腑・陰陽など、 身体全体の状態を確認しながら施術を組み立てています。

三間の場所

三間は、 人差し指の付け根から少し手首側、手の甲側 にあります。

第二中手指節関節の後ろ側、 人差し指の骨に沿ったくぼみ付近に取る経穴です。

前回ご紹介した 二間(じかん) からさらに手首方向へ進んだところに位置します。

この先、大腸経は 合谷(ごうこく) へと続いていきます。

「三間」という名前の意味

経穴の名前には、 その場所や骨との位置関係が表されていることがあります。

「三」は3番目、 「間」は骨と骨の間、すき間という意味として捉えられます。

三間は大腸経の3番目の経穴で、 手の骨の間に位置することから、 この名称が付けられたと考えられています。

三間は「兪木穴」

三間を理解するうえで重要なのが、 兪木穴 という分類です。

東洋医学では、 手足の末端から肘・膝までにある重要な経穴を、

井穴。
滎穴。
兪穴。
経穴。
合穴。

という5種類に分類します。

これを 五行穴 と呼びます。

大腸経において三間は 「兪穴」 にあたり、 五行では 「木」 に属します。

そのため、 兪木穴 と呼ばれます。

「兪穴」とは?

兪穴は、 東洋医学では 経脈の気が注ぐ場所 として考えられています。

五行穴の中でも、 経絡の気の流れが少し深まる場所として捉えられます。

大腸経では、 その兪穴が 三間 です。

大腸は「金」、三間は「木」

東洋医学の五行では、 大腸は 「金」 に属します。

一方、 三間は大腸経の中では 「木」 の性質を持つ経穴です。

このように、 一つの経絡の中でも、 木・火・土・金・水という五行がそれぞれの経穴に配当されています。

古典的な鍼灸では、 こうした五行の関係も参考にしながら ツボを選んでいきます。

三間はどのようなときに使われる?

古典的な東洋医学では、 三間は大腸経に関係するさまざまな状態を考える際に 用いられてきました。

たとえば、

喉の違和感。
歯や口周囲の不調。
顔周囲の熱感。
手の甲や人差し指周囲の違和感。

などを確認する際に選ばれることがあります。

ただし、 「この症状なら必ず三間」 という考え方ではありません。

その方の体質や身体の状態、 他の経絡との関係を確認しながら 使用する経穴を選びます。

二間と三間はどう違う?

二間と三間は、 どちらも人差し指から手の甲にかけて位置する大腸経のツボです。

二間は 滎水穴、 三間は 兪木穴 に分類されます。

位置も近いですが、 東洋医学ではそれぞれ異なる意味を持つ経穴として捉えます。

実際の施術では、 身体の反応や経絡の状態を確認しながら使い分けます。

なぜ手のツボを顔や喉に使うの?

三間は手にあるツボですが、 大腸経は人差し指から手の甲、腕、肩、首を通り、 顔へとつながる経絡です。

そのため、 ツボがある場所だけを見るのではなく、 経絡全体の流れ を考えて施術に用います。

これが、 東洋医学で「遠く離れた場所のツボを使う」ことがある理由の一つです。

商陽から三間までの流れ

ここまで大腸経は、

商陽
↓
二間
↓
三間

と進んできました。

人差し指の先端から始まり、 少しずつ手の甲へと経絡が進んでいます。

次はいよいよ、 非常によく知られているツボ 「合谷(ごうこく)」 です。

三間を自分で押してもいい?

セルフケアとして触れる場合は、 人差し指の付け根から少し手首側のくぼみを、 指の腹でやさしく刺激してください。

強く押し込む必要はありません。

痛気持ちいい程度ではなく、 無理のない軽い刺激 で十分です。

強い痛み・腫れ・しびれなどがある場合は、 無理に刺激を続けず、 必要に応じて医療機関へご相談ください。

三間だけで身体を判断するわけではありません

三間は大腸経の兪木穴として重要な経穴ですが、 鍼灸では一つのツボだけですべてを判断するわけではありません。

大腸経には、

商陽。
二間。
三間。
合谷。
陽谿。
偏歴。
温溜。
下廉。
上廉。
手三里。
曲池。
肘髎。
手五里。
臂臑。
肩髃。
巨骨。
天鼎。
扶突。
禾髎。
迎香。

という20の経穴があります。

さらに他の経絡も含め、

気血
経絡
臓腑
陰陽

などを確認しながら、 その日の身体に合わせて施術を組み立てます。

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身体全体をみる「全身鍼灸」

一部分だけではなく、 身体全体をしっかり確認してほしい方には、 全身鍼灸 をご用意しています。

気血・経絡・臓腑・陰陽など、 東洋医学の考え方をもとに、 その日の身体に合わせて施術を組み立てます。

施術時間:90分程度
料金:11,000円(税込)
美顔鍼付き

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ツボだけを見るのではなく、
気血・経絡・臓腑・陰陽を確認しながら
身体全体をみて施術します。

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大腸経シリーズ|次回は「合谷」

今回の 三間 に続いて、 次回は手の甲にある 「合谷(ごうこく)」 をご紹介します。

合谷は、 大腸経の原穴 に分類される、 鍼灸では非常によく用いられる重要な経穴です。

次回は、 「原穴とは何か」「なぜ合谷がこれほど有名なのか」 まで詳しく見ていきます。

まとめ

三間は、 手陽明大腸経の3番目に位置する経穴 です。

人差し指の付け根から少し手首側にあり、 大腸経の 兪木穴 に分類されます。

二間との違いや、 五行穴としての役割を知ることで、 東洋医学の経穴の見方が少しずつ深まっていきます。

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二間(じかん)とは?

手陽明大腸経には、商陽から迎香まで20の経穴があります。

今回ご紹介するのは、 大腸経の2番目の経穴「二間(じかん)」 です。

二間は、 人差し指の付け根付近にあるツボで、 東洋医学では 「滎水穴(えいすいけつ)」 に分類されます。

名古屋市港区の 鍼灸治療院 寛ぎ では、 ツボ一つだけを見るのではなく、 気血・経絡・臓腑・陰陽など、 身体全体の状態を確認しながら施術を行っています。

二間の場所

二間は、 人差し指の付け根にある関節の少し手前 に位置します。

手の甲側で、 人差し指の親指側、 第二中手指節関節の手前にあるくぼみ付近に取ります。

前回ご紹介した 商陽(しょうよう) から手の甲方向へ進んだところにあります。

この先、大腸経は 三間(さんかん) へと続いていきます。

「二間」という名前の意味

経穴の名前には、 その場所や骨・関節との位置関係が表されていることがあります。

「二」は2番目、 「間」は骨と骨の間、すき間という意味で捉えられます。

二間は大腸経の2番目の経穴であり、 人差し指の骨と関節の間に位置することから、 この名前が付けられたと考えられています。

二間は「滎水穴」

二間を理解するうえで重要なのが、 滎水穴 という分類です。

東洋医学では、 手足の末端から肘・膝にかけてある重要な経穴を、

井穴。
滎穴。
兪穴。
経穴。
合穴。

という5種類に分類します。

これを 五行穴 と呼びます。

大腸経において二間は、 「滎穴」 にあたり、 五行では 「水」 に属します。

そのため、 滎水穴 と呼ばれます。

「滎穴」とは?

滎穴は、 東洋医学では 経脈の気が流れ始める場所 として考えられています。

古典的な考え方では、 熱感や強く現れている反応などをみる際に 用いられることがあります。

大腸経では、 その滎穴が 二間 です。

大腸は「金」、二間は「水」

東洋医学の五行では、 大腸は 「金」 に属します。

一方、 二間は大腸経の中では 「水」 の性質を持つ経穴です。

五行では、 金から水が生じる関係を 「金生水」 と考えます。

こうした五行の関係も、 古典的な鍼灸では経穴を考える際の一つの要素になります。

二間はどのようなときに使われる?

古典的な東洋医学では、 二間は大腸経に関係するさまざまな状態を考える際に 用いられてきました。

たとえば、

喉の違和感。
口や歯の周囲の不調。
顔周囲の熱感。
人差し指や手の甲の違和感。

などを確認する際に選ばれることがあります。

ただし、 「この症状なら必ず二間」 という考え方ではありません。

その方の体質や身体の状態、 他の経絡との関係を確認しながら 使用する経穴を選びます。

なぜ手のツボを顔や喉の状態で使うの?

二間は手にあるツボですが、 東洋医学ではツボを単独の点として見るわけではありません。

大腸経は、 人差し指から手の甲、腕、肩、首を通り、 顔へとつながっていきます。

そのため、 ツボのある場所だけではなく、 経絡全体の流れ を考えて施術に用います。

商陽から二間へ|大腸経の流れ

手陽明大腸経は、

商陽
↓
二間

と進んできました。

人差し指の先端から始まり、 少しずつ手の甲方向へ向かっています。

次は、 三間(さんかん) です。

二間を自分で押してもいい?

セルフケアとして触れる場合は、 人差し指の付け根付近を 指の腹でやさしく刺激してください。

強く押し込む必要はありません。

気持ちよく感じる程度の刺激で十分です。

強い痛み・腫れ・しびれなどがある場合は、 無理に刺激を続けず、 必要に応じて医療機関へご相談ください。

二間だけで身体を判断するわけではありません

二間は大腸経の滎水穴として重要な経穴ですが、 鍼灸では一つのツボだけですべてを判断するわけではありません。

大腸経には、

商陽。
二間。
三間。
合谷。
陽谿。
偏歴。
温溜。
下廉。
上廉。
手三里。
曲池。
肘髎。
手五里。
臂臑。
肩髃。
巨骨。
天鼎。
扶突。
禾髎。
迎香。

という20の経穴があります。

さらに他の経絡も含め、

気血
経絡
臓腑
陰陽

などを確認しながら、 その日の身体に合わせて施術を組み立てます。

名古屋市港区の鍼灸治療院 寛ぎ

鍼灸治療院 寛ぎでは、 症状が出ている場所だけではなく、 身体全体の状態を確認することを大切にしています。

東洋医学の考え方をもとに、 鍼・灸・手技・吸い玉などを お身体の状態に合わせて組み合わせています。

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身体全体をみる「全身鍼灸」

一部分だけではなく、 身体全体をしっかり確認してほしい方には、 全身鍼灸 をご用意しています。

気血・経絡・臓腑・陰陽など、 東洋医学の考え方をもとに、 その日の身体に合わせて施術を組み立てます。

施術時間:90分程度
料金:11,000円(税込)
美顔鍼付き

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大腸経シリーズ|次回は「三間」

今回の 二間 に続いて、 次回は手の甲側にある 「三間(さんかん)」 をご紹介します。

三間は、 大腸経の兪木穴(ゆもくけつ) に分類される経穴です。

次回は、 「兪穴とは?」 「大腸経の中にある木のツボとは?」 というところまで詳しく見ていきます。

まとめ

二間は、 手陽明大腸経の2番目に位置する経穴 です。

人差し指の付け根付近にあり、 大腸経の 滎水穴 に分類されます。

大腸は五行では「金」、 二間は「水」に属するため、 五行の 金生水 という関係を考えるうえでも興味深い経穴です。

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商陽(しょうよう)とは?

今回から、 手陽明大腸経(てようめいだいちょうけい) のツボを一つずつご紹介していきます。

手陽明大腸経には、 商陽から迎香まで 20の経穴 があります。

その最初に位置するのが、 「商陽(しょうよう)」 です。

商陽は、 人差し指の先端付近にあるツボで、 東洋医学では 井金穴(せいきんけつ) に分類されます。

名古屋市港区の 鍼灸治療院 寛ぎ では、 症状のある場所だけではなく、 気血・経絡・臓腑・陰陽など、 身体全体の状態を確認しながら施術を行っています。

商陽の場所

商陽は、 人差し指の爪の付け根付近 にあります。

人差し指の親指側、 爪の角からわずかに離れたところに取る経穴です。

手陽明大腸経は、 この商陽から始まり、 手・腕・肩・首・顔へとつながっていきます。

「商陽」という名前の意味

経穴の名前には、 そのツボの位置や東洋医学的な意味が込められていることがあります。

「商」は、 東洋医学の五音の一つで、 五行では 「金」 と関係します。

また「陽」は、 この経絡が 陽経 に属することを表しています。

大腸も五行では「金」に属するため、 商陽という名称にも 大腸経との関係が表れていると考えられています。

商陽は「井金穴」

商陽を理解するうえで重要なのが、 井金穴 という分類です。

東洋医学では、 手足の末端から肘・膝にかけて存在する重要な経穴を、

井穴。
滎穴。
兪穴。
経穴。
合穴。

という5種類に分類します。

これを 五行穴 と呼びます。

大腸経において商陽は、 「井穴」 にあたり、 五行では 「金」 に属します。

そのため、 井金穴 と呼ばれます。

大腸経も五行では「金」

東洋医学の五行では、 大腸は肺とともに 「金」 に属します。

前回までご紹介してきた 手太陰肺経 と、 今回から始まる 手陽明大腸経 は、 東洋医学では 表裏関係 にあると考えます。

肺と大腸を別々に見るのではなく、 互いに関係する臓腑・経絡として捉えるのが 東洋医学の特徴の一つです。

肺経と大腸経はどうつながる?

肺経は、 胸から腕を通り、 親指の先にある 少商 へ向かいます。

その肺経と表裏関係にある大腸経は、 人差し指の先にある 商陽 から始まり、 腕・肩・首を通って顔へと向かいます。

つまり、 肺経と大腸経を続けて見ることで、 手から腕、胸、顔へ広がる経絡のつながり がより分かりやすくなります。

商陽はどのようなときに使われる?

古典的な東洋医学では、 商陽は大腸経に関係するさまざまな状態を考える際に 用いられてきました。

たとえば、

喉の違和感。
口や歯の周囲の不調。
顔周囲の熱感。
人差し指の違和感。

などを確認する際に選ばれることがあります。

ただし、 「この症状なら必ず商陽」 というものではありません。

鍼灸では、 その方の体質や身体の状態、 他の経絡との関係を確認しながら 使用する経穴を選びます。

なぜ指先のツボを喉や顔に使うの?

初めてツボを知る方にとっては、

「人差し指にあるツボが、 なぜ喉や顔と関係するの?」

と不思議に感じるかもしれません。

東洋医学では、 経穴を単独の点としてではなく、 経絡という流れの中で考えます。

大腸経は、 人差し指から腕、肩、首を通り、 最終的に顔へとつながる経絡です。

そのため、 ツボがある場所だけではなく、 経絡全体の流れ を考えて施術に用います。

商陽を自分で刺激してもいい?

セルフケアとして触れる場合は、 人差し指の爪の付け根付近を 指の腹でやさしく刺激してください。

強く押し込む必要はありません。

また、 針などを使ってご自身で刺激したり、 出血させたりすることは避けてください。

強い痛み・腫れ・しびれなどがある場合は、 無理に刺激を続けず、 必要に応じて医療機関へご相談ください。

大腸経20穴はここから始まります

手陽明大腸経には、

商陽
二間
三間
合谷
陽谿
偏歴
温溜
下廉
上廉
手三里
曲池
肘髎
手五里
臂臑
肩髃
巨骨
天鼎
扶突
禾髎
迎香

という20の経穴があります。

これから一つずつ追っていくことで、 大腸経が 人差し指から腕・肩・首・顔へどのようにつながるのか を見ていきます。

名古屋市港区の鍼灸治療院 寛ぎ

鍼灸治療院 寛ぎでは、 症状が出ている場所だけではなく、 身体全体の状態を確認することを大切にしています。

東洋医学の

気血
経絡
臓腑
陰陽

などを確認しながら、 その日の身体に合わせて施術を組み立てています。

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気血・経絡・臓腑・陰陽など、 東洋医学の考え方をもとに、 その日の身体に合わせて施術を組み立てます。

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大腸経シリーズ|次回は「二間」

今回の 商陽 に続いて、 次回は人差し指の付け根付近にある 「二間(じかん)」 をご紹介します。

二間は、 大腸経の滎水穴(えいすいけつ) に分類される経穴です。

次回は、 「滎穴とは?」 「大腸経の中にある水のツボとは?」 というところまで詳しく見ていきます。

まとめ

商陽は、 手陽明大腸経の1番目の経穴 です。

人差し指の先端付近に位置し、 大腸経の 井金穴 に分類されます。

また、 大腸経は前回までご紹介した肺経と 表裏関係 にあります。

肺経から大腸経へ続けて学ぶことで、 東洋医学が経絡をどのようにつなげて身体を見ているのかも 少しずつ分かってきます。

名古屋市で東洋医学をもとにした鍼灸をお探しの方は、 お気軽にご相談ください。

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