天鼎(てんてい)とは?
手陽明大腸経には、商陽から迎香まで20の経穴があります。
今回ご紹介するのは、 大腸経の17番目の経穴「天鼎(てんてい)」 です。
天鼎は、 首の外側に位置する大腸経のツボです。
前回ご紹介した 巨骨(ここつ) からさらに首へ進んだところにあり、 この先は 扶突(ふとつ) へと続いていきます。
名古屋市港区の 鍼灸治療院 寛ぎ では、 一つのツボだけを見るのではなく、 気血・経絡・臓腑・陰陽など、 身体全体の状態を確認しながら施術を組み立てています。
天鼎の場所
天鼎は、 首の外側、胸鎖乳突筋の後縁付近 に位置します。
喉仏の高さよりやや下方で、 首の側面にある筋肉の縁を確認しながら取る経穴です。
大腸経は、 肩から首へ上がってきて、 天鼎を通ってさらに 扶突 へと進みます。
「天鼎」という名前の意味
経穴の名前には、 その位置や身体の特徴を表す意味が込められていることがあります。
「天」は身体の上部、 「鼎」は古代中国で使われた三本脚の器を意味します。
首は頭部を支える重要な場所であり、 天鼎という名称にも、 身体上部を支える首周囲の位置 というイメージが表れていると考えられます。
肩から首へ|大腸経の流れ
大腸経は、
肩髃
↓
巨骨
↓
天鼎
と進み、 肩から首へと移ってきました。
ここから先は、
天鼎
↓
扶突
↓
禾髎
↓
迎香
と進み、 最終的に顔へとつながっていきます。
天鼎はどのようなときに使われる?
古典的な東洋医学では、 天鼎は大腸経に関係するさまざまな状態を考える際に 用いられてきました。
たとえば、
首周囲の張り。
喉周囲の違和感。
首を動かしたときの不快感。
肩から首にかけての緊張。
大腸経に沿った違和感。
などを確認する際に選ばれることがあります。
ただし、 「この症状なら必ず天鼎」 という考え方ではありません。
首だけではなく、 肩・上腕・前腕・顔周囲なども含め、 身体全体の状態を確認しながら使用する経穴を選びます。
なぜ首のツボと顔が関係するの?
天鼎は首にあるツボですが、 大腸経はここで終わるわけではありません。
首からさらに上がり、 口や鼻周囲へ向かっていきます。
そのため、 天鼎も 大腸経が肩から顔へ向かう途中の経穴 として捉えます。
東洋医学では、 一つのツボだけではなく、 経絡全体の流れ をみることが大切です。
首は強く押しすぎないことが大切
天鼎は首にある経穴です。
首には、 血管や神経など重要な組織が多く存在します。
そのため、 セルフケアで強く押し込んだり、 長時間刺激を続けることはおすすめしません。
触れる場合は、 首の側面をやさしくさする程度にしてください。
強い痛み・腫れ・しびれ、 飲み込みにくさ、 息苦しさなどがある場合は、 自己判断で刺激せず、 必要に応じて医療機関へご相談ください。
天鼎だけで身体を判断するわけではありません
天鼎は首にある大腸経の重要な経穴ですが、 鍼灸では一つのツボだけですべてを判断するわけではありません。
大腸経には、
商陽。
二間。
三間。
合谷。
陽谿。
偏歴。
温溜。
下廉。
上廉。
手三里。
曲池。
肘髎。
手五里。
臂臑。
肩髃。
巨骨。
天鼎。
扶突。
禾髎。
迎香。
という20の経穴があります。
さらに他の経絡も含め、
気血
経絡
臓腑
陰陽
などを確認しながら、 その日の身体に合わせて施術を組み立てます。
名古屋市港区の鍼灸治療院 寛ぎ
鍼灸治療院 寛ぎでは、 症状が出ている場所だけではなく、 身体全体の状態を確認することを大切にしています。
東洋医学の考え方をもとに、 鍼・灸・手技・吸い玉などを お身体の状態に合わせて組み合わせています。
身体全体をみる「全身鍼灸」
一部分だけではなく、 身体全体をしっかり確認してほしい方には、 全身鍼灸 をご用意しています。
気血・経絡・臓腑・陰陽など、 東洋医学の考え方をもとに、 その日の身体に合わせて施術を組み立てます。
施術時間:90分程度
料金:11,000円(税込)
美顔鍼付き
LARGE INTESTINE MERIDIAN
名古屋市で鍼灸院をお探しの方へ
首だけを見るのではなく、
気血・経絡・臓腑・陰陽を確認しながら
身体全体をみて施術します。
大腸経シリーズ|次回は「扶突」
今回の 天鼎 に続いて、 次回はさらに首の上方にある 「扶突(ふとつ)」 をご紹介します。
扶突も、 大腸経が首から顔へ向かう途中にある重要な経穴です。
次回は、 「扶突の場所」「名前の意味」「天鼎との違い」「顔へどうつながっていくのか」 まで詳しく見ていきます。
まとめ
天鼎は、 手陽明大腸経の17番目に位置する経穴 です。
首の外側、 胸鎖乳突筋の後縁付近に位置します。
人差し指から始まった大腸経は、 肩髃・巨骨を経て天鼎へ進み、 ここからさらに首・顔へと向かっていきます。
残る経穴は、 扶突・禾髎・迎香 の3穴です。
名古屋市で東洋医学をもとにした鍼灸をお探しの方は、 お気軽にご相談ください。
鍼灸治療院 寛ぎ