2026.09.06更新

「最近なんとなくイライラする」

「仕事が忙しくて、身体に力が入っている」
「目が疲れる」
「寝てもスッキリしない」

そんなとき、東洋医学では身体全体の状態をみながら、さまざまなツボを使います。

今回ご紹介するのは、足にある有名なツボ

「太衝(たいしょう)」

です。

足にある小さなツボですが、鍼灸治療では非常によく使われるツボのひとつです。

太衝はどこにある?

太衝は、足の甲にあります。

足の親指と人差し指の骨の間を、足首方向へゆっくりたどっていくと、骨が合流する少し手前にくぼみがあります。

そのあたりが太衝です。

押してみると、

「少し痛い」
「ズーンと響く」
「左右で感覚が違う」

と感じる方もいます。

強く押せばよいわけではありませんので、セルフケアでは気持ちよく感じる程度の刺激で十分です。

東洋医学では「肝」と関係するツボ

太衝は、東洋医学でいう**「肝経(かんけい)」**という経絡に属しています。

ここでいう「肝」は、西洋医学の肝臓だけを意味するものではありません。

東洋医学では「肝」は、

気の巡り
ストレスとの関係
筋肉や腱

感情の変化

などとも関係すると考えられています。

そのため太衝は、身体の緊張や巡りを考えるときによく使われるツボです。

こんなときに使われることがあります

鍼灸では太衝を、

ストレスが続いているとき
イライラしやすいとき
頭や目が疲れているとき
首や肩に力が入りやすいとき
足が疲れているとき

など、身体全体の状態を確認しながら使用することがあります。

もちろん、

「太衝を押せば全部解決する」

という意味ではありません。

同じ肩こりでも、疲労・睡眠不足・姿勢・ストレスなど原因や状態は一人ひとり違います。

鍼灸では、太衝だけを見るのではなく、身体全体を確認してツボを組み合わせていきます。

ストレスと身体の緊張

忙しい日が続くと、

肩に力が入る
呼吸が浅くなる
歯を食いしばる
眠りが浅くなる

といった変化を感じる方もいます。

自分では「そこまで疲れていない」と思っていても、身体を触ってみると非常に緊張していることもあります。

鍼灸治療院 寛ぎでも、肩や腰だけではなく、こうした身体全体の状態を確認しながら施術を行っています。

足にある太衝を使うことがあるのも、そのためです。

太衝のセルフケア

自宅で刺激するときは、親指でゆっくり押してみてください。

やり方

太衝のあたりに親指を当て、

3〜5秒ほどゆっくり押す

力を抜く

これを数回繰り返します。

強くグリグリ押す必要はありません。

「少し気持ちいいな」

くらいで十分です。

お風呂上がりや、寝る前など、リラックスしている時間に行うのもおすすめです。

左右で痛さが違っても不思議ではありません

太衝を押して、

「右は何ともないのに左が痛い」

という方もいます。

身体は完全に左右対称ではありません。

立ち方、歩き方、仕事中の姿勢、スポーツ、利き手などによって身体の使い方も変わります。

ツボを触ることは、そんな自分の身体の変化に気づくきっかけにもなります。

ツボは身体を知る入口

足三里、合谷、三陰交、そして今回の太衝。

有名なツボにはそれぞれ特徴があります。

ただ、東洋医学で大切なのは、

「この症状だから、このツボ」

と単純に決めることではありません。

その日の体調、睡眠、食事、疲労、ストレスなどを含めて身体全体を見る。

その中で必要なツボを選んでいく。

これが鍼灸治療の面白いところでもあります。

鍼灸治療院 寛ぎでは

当院では、肩こりや腰のつらさなど気になる場所だけを見るのではなく、

身体全体の状態や巡り、生活習慣なども確認しながら施術を行います。

「最近なんとなく疲れている」

そんな状態でも、お気軽にご相談ください。

今回のツボ

太衝(たいしょう)

足の甲にある、鍼灸では非常によく使われるツボのひとつです。

日々の生活の中で、時々自分の身体に触れてみる。

それだけでも、今まで気づかなかった身体の変化が見つかるかもしれません。

今日より、少し心地よい明日へ。

鍼灸治療院 寛ぎ