MIGRAINE MEDICAL GUIDE

片頭痛(偏頭痛)を正しく知る

ズキズキする頭痛、吐き気、 光や音への過敏、繰り返す頭痛発作。
片頭痛の神経学的な仕組みから、 CGRP、前兆、急性期治療、 予防薬、理学療法、鍼灸の根拠まで 詳しく解説します。

まず知ってほしいこと

片頭痛は「血管が広がるだけの頭痛」 でも「単なる肩こり」でもありません。

片頭痛は神経系の働きや、 痛みを伝える仕組みなどが関わる 一次性頭痛です。

痛みが強い発作では、 仕事、家事、学業などの 日常生活に大きな影響が生じます。

一方、適切な急性期治療や 予防治療によって、 発作の負担を軽減できる可能性があります。

重要なのは頭痛を我慢し続けず、 危険な病気の可能性を除外したうえで、 自分に合った治療を見つけることです。

最重要|片頭痛と思い込んではいけない症状
  • 数秒〜数分で最大になる突然の激しい頭痛
  • 突然の手足の麻痺や顔のゆがみ
  • 急に言葉が出ない、会話ができない
  • 意識障害やけいれん
  • 発熱と強い首の硬さを伴う頭痛
  • 突然の視力低下、強い眼痛や充血
  • 頭部外傷の後に生じる強い頭痛
  • 普段の片頭痛と明らかに異なる頭痛

くも膜下出血、脳卒中、 髄膜炎などの可能性があるため、 緊急の医学的評価が必要です。 重い症状では119番へ連絡してください。

50歳を過ぎて初めて出現した頭痛、 徐々に悪化する頭痛、 妊娠中・産後の新しい頭痛、 がんや免疫抑制状態のある方の頭痛なども 速やかな相談が必要です。

BASIC KNOWLEDGE

片頭痛とは?

片頭痛は、繰り返す頭痛発作を特徴とする 一次性頭痛の一つです。

代表的には中等度〜重度の頭痛、 日常動作による悪化、 吐き気や光・音への過敏などが みられます。

ただし、必ず頭の片側が痛むとは限らず、 両側に痛みが出ることもあります。

また、拍動性の痛みが はっきりしない場合もあります。

「偏頭痛」と「片頭痛」の違い
日常会話では「偏頭痛」と書くこともありますが、 医学的な病名は「片頭痛」です。 この記事では正式名称の 「片頭痛」を使用しています。
DIAGNOSTIC CRITERIA

片頭痛の診断基準を分かりやすく解説

国際頭痛分類第3版(ICHD-3)では、 前兆のない片頭痛の診断において、 頭痛発作の繰り返し、 持続時間、痛みの特徴、 随伴症状などを評価します。

発作の持続時間 成人では、治療しなかった場合などに 4〜72時間続くことが典型的です。
痛みの特徴 片側性、拍動性、 中等度〜重度、 日常動作での悪化などを 評価します。
伴う症状 吐き気・嘔吐、 または光過敏と音過敏などを 確認します。
ほかの病気の除外 二次性頭痛などで より適切に説明できないことを 確認します。

これらの特徴を組み合わせて判断し、 一つの症状だけで 診断するわけではありません。

小児の片頭痛では、 発作の持続時間や症状の現れ方が 成人と異なる場合があります。

PATHOPHYSIOLOGY

なぜ片頭痛が起こる?

片頭痛には、遺伝的な素因、 神経系の興奮性、 感覚情報の処理、 痛みを伝える神経回路など、 複数の要因が関係しています。

三叉神経血管系

三叉神経は、 顔面の感覚や頭蓋内の痛みの伝達に 関わる神経です。

片頭痛では、 三叉神経血管系の活性化や 痛みの伝達・調節の変化が 関与すると考えられています。

CGRPとは?

CGRPは、 カルシトニン遺伝子関連ペプチドと呼ばれる 神経ペプチドです。

片頭痛の発作機序に関係し、 CGRPやその受容体を標的とする薬が 開発されています。

脳の感覚処理との関係

片頭痛では、 光・音・においなどの刺激に対して 過敏になる場合があります。

こうした症状は、 筋肉の緊張や血管の変化だけでは 十分に説明できません。

現代医学の考え方
片頭痛は、血管の拡張だけで 起こる病気ではありません。 神経系の働きやCGRPなどの 複数の仕組みが関係する疾患です。
MIGRAINE PHASES

片頭痛発作の4つの段階

片頭痛は頭が痛む時間だけでなく、 発作の前後にも症状が現れることがあります。 ただし、全員が4段階すべてを 経験するわけではありません。

① 予兆期 あくび、眠気、 首のこわばり、 気分の変化、 食欲の変化などが 現れる場合があります。
② 前兆期 一部の方に、 視覚や感覚などの 一時的な神経症状が 現れます。
③ 頭痛期 頭痛、吐き気、 光・音への過敏などが 現れることがあります。
④ 回復期 頭痛が治まった後も、 疲労感や集中しにくさなどが 残る場合があります。

頭痛の前に首がこる場合もありますが、 それが必ずしも片頭痛の 原因を意味するわけではなく、 発作の予兆である可能性もあります。

MIGRAINE WITH AURA

前兆のある片頭痛とは?

一部の片頭痛では、 頭痛の前や発作中に、 一時的な神経症状が現れます。

代表的なのは視覚性前兆で、 ギザギザした光、 キラキラする部分、 視野の一部の見えにくさなどが 生じる場合があります。

感覚の異常や、 言葉が出にくくなる症状が 現れる場合もあります。

典型的な前兆の特徴

  • 症状が徐々に広がることがある
  • 複数の症状が順番に現れることがある
  • 個々の前兆症状は通常5〜60分程度
  • 頭痛が続いて起こる場合がある
  • 頭痛を伴わない前兆もある
前兆と脳卒中を自己判断で区別しない

初めての視覚障害、 突然の麻痺、 言語障害、 これまでと異なる神経症状は 緊急の医学的評価が必要です。

片頭痛の既往があっても、 新たに脳卒中などが発生することはあります。 「いつもの前兆」と 決めつけないことが大切です。

MIGRAINE SUBTYPES

反復性片頭痛と慢性片頭痛

反復性片頭痛

片頭痛の発作を繰り返すものの、 慢性片頭痛の基準を 満たさない状態です。

発作の頻度や日常生活への影響に応じて 急性期治療と予防治療を検討します。

慢性片頭痛

3か月を超えて 月15日以上頭痛があり、 そのうち月8日以上に 片頭痛の特徴があるなど、 ICHD-3の診断基準を 満たす状態です。

薬剤の使用過多による頭痛を 合併することもあります。

頭痛日数が増えている場合は、 予防治療の見直しや 薬剤使用状況の確認が重要です。

TRIGGERS

片頭痛の誘因と生活習慣

片頭痛には個人差があり、 特定の状況で発作が起こりやすい方もいます。

睡眠リズムの変化 睡眠不足や、 平日と休日の睡眠時間の 大きな変化など。
食事を抜くこと 長時間の空腹や 食事時間の乱れなど。
月経周期 ホルモン変動が 発作と関連する場合があります。
強い感覚刺激 まぶしい光や 強いにおいなど。
心理的・身体的負担 ストレスや、 緊張から解放された後の 変化など。
飲酒・カフェインの変化 飲酒やカフェイン摂取量の 大きな変動など。
誘因探しに神経質になりすぎない
特定の食品や天候が 必ず頭痛を引き起こすとは限りません。 また、食べ物を欲することなどが 片頭痛の「原因」ではなく、 予兆である場合もあります。 頭痛日記を利用し、 自分に関係する要因を冷静に確認しましょう。
DIFFERENTIAL DIAGNOSIS

片頭痛と間違えやすい頭痛・疾患

緊張型頭痛 締め付け感が中心で、 通常の動作では 悪化しにくい傾向があります。
群発頭痛 片側眼周囲の激痛、 涙・鼻水などが 特徴となる場合があります。
薬剤の使用過多による頭痛 頭痛薬などの頻用に伴い、 頭痛が慢性化する状態です。
頸部由来の頭痛 頸部の病態や動作が 頭痛に関係する場合があります。
脳血管疾患 突然の頭痛や 神経症状を伴う場合があり、 緊急評価が重要です。
目・耳鼻科などの疾患 緑内障や副鼻腔疾患などが 頭痛・顔面痛を起こすことがあります。
MEDICAL ASSESSMENT

医療機関ではどう診断する?

片頭痛は、 主に問診と神経学的な評価、 国際頭痛分類の基準などをもとに診断されます。

問診で確認する項目

  • 頭痛が始まった年齢と経過
  • 月の頭痛日数と発作の持続時間
  • 痛みの場所・性質・強さ
  • 通常の動作による悪化
  • 吐き気・光・音への過敏
  • 視覚症状やしびれなどの前兆
  • 薬の種類と月の使用日数
  • 月経や睡眠との関連
  • 日常生活への影響
  • 持病、妊娠・授乳、服薬状況

CTやMRIは必要?

典型的な片頭痛で 危険な徴候や神経学的異常がない場合、 すべての方に画像検査が 必要なわけではありません。

ただし、突然の発症、 新たな神経症状、 頭痛の性質の変化などがあれば、 医師が画像検査や追加検査を判断します。

ACUTE TREATMENT

片頭痛発作が起きたときの治療

急性期治療は、 起きている片頭痛発作の 痛みや随伴症状を 軽減するための治療です。

① アセトアミノフェン・NSAIDs

症状や持病などに応じて、 アセトアミノフェンや 非ステロイド性抗炎症薬が 選択されることがあります。

NSAIDsには胃腸障害や腎機能への影響など、 注意すべき副作用があります。

② トリプタン製剤

片頭痛発作に用いられる 特異的な治療薬です。

発作に適したタイミングで 使用することが重要ですが、 心血管疾患などの状況によって 使用できない場合があります。

③ CGRP受容体拮抗薬など

CGRPの働きを標的とする 急性期治療薬もあります。

ただし、薬剤の承認状況、 適応、使用条件は国や時期によって異なります。 日本での使用可否は最新の承認情報と 担当医の説明を確認してください。

④ 吐き気への対応

強い吐き気や嘔吐がある場合は、 制吐薬や内服以外の投与方法が 検討されることがあります。

⑤ 発作中の環境調整

可能であれば 静かな暗い場所で休み、 光・音などの刺激を 減らすことが役立つ場合があります。

薬は自分に適した方法で使用する
急性期治療薬は種類によって 使用するタイミングや注意点が異なります。 自己判断で用量や回数を増やさず、 医師・薬剤師の指示に従いましょう。
PREVENTIVE TREATMENT

片頭痛の予防治療はいつ必要?

予防治療は、 片頭痛の発作頻度や重症度、 生活への影響を 減らすことを目指す治療です。

頭痛の日数が多い場合、 発作の影響が大きい場合、 急性期治療で十分に対応できない場合などに 検討されます。

従来から使われてきた予防薬

  • β遮断薬(プロプラノロールなど)
  • カルシウム拮抗薬(ロメリジンなど)
  • 一部の抗てんかん薬
  • 一部の抗うつ薬

日本での適応や保険診療上の位置づけ、 禁忌・副作用は薬剤ごとに異なります。

妊娠・妊娠の可能性がある場合

一部の予防薬には 胎児への重大なリスクがあります。 特にトピラマートなどについては、 妊娠中の使用に重要な制限があります。

妊娠を希望する場合や妊娠中は、 必ず医師に伝え、 自己判断で薬を開始・中止しないでください。

予防治療の目標
片頭痛を完全にゼロにすることだけが 目標ではありません。 頭痛日数の減少、 症状の軽減、 生活の質の改善、 急性期治療薬の使用日数の減少なども 重要な評価項目です。
CGRP-TARGETED TREATMENT

CGRP関連薬は何が新しい?

CGRP関連薬は、 片頭痛の病態に関わる CGRPやその受容体を 標的とする治療薬です。

CGRP関連抗体薬

CGRPそのものや 受容体の働きを抑えることで、 片頭痛の予防を目指します。

日本でも複数の抗体薬が 予防治療に使用されています。

CGRP受容体拮抗薬

小分子薬としてCGRP受容体に作用する 薬剤群で、「ゲパント系」とも呼ばれます。

海外では急性期治療や 予防治療に使用される薬剤があります。

CGRP関連薬は、 従来の予防薬とは異なる 作用機序を持つ選択肢ですが、 すべての患者さんに有効とは限りません。

費用や承認適応、 ほかの治療との関係を 医師と相談して判断します。

EVIDENCE|日本の診療ガイドライン

日本の「頭痛の診療ガイドライン2021」では、 CGRP関連抗体薬の片頭痛予防効果について、 複数の臨床試験による 有効性が示されています。

ただし、個別の薬剤の選択や 使用条件については、 最新の診療情報を確認する必要があります。

MEDICATION OVERUSE

頭痛薬の飲みすぎで頭痛が増える?

頭痛が頻繁に起こるために 薬を繰り返し使用していると、 薬剤の使用過多による頭痛を 合併する場合があります。

国際頭痛分類では、 もともと一次性頭痛がある方に 月15日以上の頭痛があり、 急性期治療薬を一定日数以上 3か月を超えて使用している場合などに 評価します。

トリプタン・複合鎮痛薬など 月10日以上の 使用が診断基準に 関わる場合があります。
単純鎮痛薬など 月15日以上の 使用が診断基準に 関わる場合があります。

「月10回」ではなく、 「月に何日使用したか」が 大切な指標です。

この基準に達しただけで 必ず診断が確定するわけではありません。 頭痛日数や薬剤の種類などを 総合的に判断します。

薬を自己判断で急に中止せず、 医師と治療計画を相談してください。

PHYSICAL THERAPY

理学療法は片頭痛にどんな役割がある?

片頭痛の主な病態は 神経系に関わるものであり、 姿勢や首の筋肉だけで 説明することはできません。

ただし、片頭痛の方には 首・肩の痛みや運動不足、 身体活動への不安などが 併存する場合があります。

頸部の機能評価 首の可動域や筋肉の状態、 日常生活への影響を確認します。
運動習慣の改善 症状に合わせて有酸素運動や 筋力運動を検討します。
仕事環境の調整 長時間の同一姿勢、 休憩の取り方などを見直します。
負荷と回復のバランス 運動の強度や頻度、 睡眠と休息を調整します。

有酸素運動について

継続的な有酸素運動が、 片頭痛の頻度や負担の軽減に 役立つ可能性が報告されています。

ただし、運動中に発作が悪化する方もおり、 急激な高強度運動が 適しているとは限りません。

首への強い刺激は必要?

片頭痛の治療として、 首を強く矯正すれば治るという 確立した根拠はありません。

神経症状や突然の頭痛がある場合は、 まず重大な病気を除外する必要があります。

ACUPUNCTURE EVIDENCE

片頭痛に鍼灸は有効?

鍼治療は片頭痛の 発作予防を目的として 研究されてきました。

EVIDENCE|Cochrane系統的レビュー

2016年のCochraneレビューでは、 22件、約4,985人の研究を検討し、 鍼治療が片頭痛の頻度を減らす 選択肢となり得ることが示されました。

一方で、偽鍼と比較した場合の 効果の差は比較的小さく、 研究方法による不確実性もあります。

また、長期間にわたる 効果の持続については 十分なデータがありません。

EVIDENCE|英国NICE 2025

NICEでは、 プロプラノロール、 トピラマート、 アミトリプチリンなどの 予防薬が十分に効かなかった、 使用できなかった、 または適さない場合などに、 本人の希望や健康状態も踏まえ、 5〜8週間で最大10回の 鍼治療を検討するよう勧めています。

これは英国の診療指針であり、 日本のすべての患者さんに 同じ治療手順が適用されることを 意味するものではありません。

鍼灸の効果と限界

補助的に目指すこと

  • 片頭痛の発作頻度の軽減
  • 頭痛による生活への負担の軽減
  • 併存する首・肩の不快感への対応
  • 睡眠や生活状況への配慮
  • 医学的治療との併用

保証できないこと

  • 片頭痛の完全な治癒
  • すべての発作の即時停止
  • 脳血管疾患などの治療
  • 必要な薬物療法の代替
  • 発作の永久的な予防

鍼灸にも痛み、 内出血、感染などのリスクがあり、 まれに重い有害事象が起こる可能性があります。 適切な衛生管理・安全な手技が重要です。

ORIENTAL MEDICINE

東洋医学では片頭痛をどう考える?

東洋医学では、 頭痛の位置や性質に加えて、 冷え、睡眠、食欲、 疲労、精神的な負担なども 参考にする場合があります。

伝統的には 肝陽上亢、気血の失調、 痰湿、瘀血などの概念を用いて 身体の状態を整理します。

頭痛に関連して扱われる経穴

風池(GB20)、太陽(経外奇穴)、 合谷(LI4)、足臨泣(GB41)などは、 伝統医学で頭痛に関連して 扱われる経穴です。

医学的な違い
東洋医学の「証」は、 片頭痛の神経学的診断を 代替するものではありません。 また、特定の経穴を刺激すれば CGRPの異常が必ず正常化するなどの 効果は証明されていません。
KUTSUROGI APPROACH

鍼灸治療院 寛ぎではどう考える?

当院では、 「片頭痛だから頭だけに鍼をする」 という考え方ではありません。

頭痛の種類や危険な徴候を確認し、 必要な医療機関での評価を 優先することを大切にしています。

主な確認項目

  • 頭痛が始まった時期と発症の仕方
  • 1か月の頭痛日数
  • 頭痛の持続時間と強さ
  • 吐き気、光・音への過敏
  • 視覚症状や感覚症状の有無
  • 日常動作による悪化
  • 使用している薬と月の使用日数
  • 睡眠、仕事、生活習慣
  • 首・肩の状態
  • 医療機関での診断・治療歴

片頭痛に対する鍼灸を検討する場合も、 予防効果についての根拠と限界を説明し、 頭痛日数や生活への影響を 確認しながら考えます。

突然の激しい頭痛や 麻痺・言語障害などがある場合は、 鍼灸を行うよりも 救急医療を優先します。

SELF CARE

片頭痛を繰り返す方のセルフケア

① 頭痛日記をつける

頭痛が起きた日、 痛みの程度、 吐き気などの症状、 薬の使用日を記録します。

② 生活リズムを整える

就寝・起床時刻や 食事の時間をできるだけ 一定に保つことを意識します。

③ 水分と食事を意識する

脱水や長時間の空腹が 発作と関連する方もいます。 自分の傾向に合わせて対策します。

④ 無理のない運動を続ける

体調に合った歩行などを 継続することが 全身の健康にも役立ちます。

⑤ 発作中は刺激を減らす

まぶしい光や大きな音を避け、 休める環境を整えます。

⑥ 薬の使用日数を把握する

薬を使う日が増えてきた場合は、 早めに医療機関で 予防治療も含めて相談しましょう。

MYTHS

片頭痛についてよくある誤解

「片頭痛は片側しか痛くない?」

両側が痛む場合もあります。 片側かどうかだけでは診断できません。

「片頭痛は血管が広がる病気?」

血管の変化だけでなく、 三叉神経血管系やCGRPなど、 神経系の機能が関係しています。

「肩こりを治せば片頭痛が治る?」

首・肩の不調が併存する場合もありますが、 片頭痛そのものを 筋肉のこりだけで説明できません。

「頭痛薬は我慢してから飲むべき?」

急性期治療薬には 適切な使用タイミングがあります。 我慢し続けることが 最善とは限りません。

「鍼灸で片頭痛が完治する?」

鍼治療が発作予防に役立つ 可能性はありますが、 完治を保証する根拠はありません。

FAQ

片頭痛のよくある質問

片頭痛と緊張型頭痛はどう違いますか?

片頭痛では吐き気、 光や音への過敏、 日常動作による悪化などが みられることがあります。 緊張型頭痛では締め付け感が中心で、 通常の活動で悪化しにくい傾向があります。

片頭痛の前兆は必ずありますか?

いいえ。前兆のない片頭痛も多くあります。 また、同じ方でも 前兆のある発作とない発作を 経験する場合があります。

片頭痛は脳の病気ですか?

片頭痛は神経系が関わる一次性頭痛です。 片頭痛だからといって 脳腫瘍や脳出血があるという意味ではありません。 ただし、新しい危険な症状は 別の病気の可能性も評価する必要があります。

CGRP関連薬は誰でも使えますか?

承認された適応、 これまでの治療、 費用や持病などによって異なります。 頭痛専門医などと相談してください。

頭痛が月に何日あれば受診すべきですか?

明確な一律の受診基準はありません。 頭痛が繰り返す、 生活や仕事に支障がある、 薬を使う日が増えている場合は 頭痛外来などへの相談が勧められます。

片頭痛に鍼治療は有効ですか?

発作の予防に一定の効果が 示された研究があります。 一方、偽鍼との差は比較的小さく、 すべての方に効果を保証するものではありません。

妊娠中でも片頭痛薬を使えますか?

薬によって安全性が異なります。 妊娠中や妊娠希望の方は 自己判断で服用・中止せず、 医師と相談してください。

ACUPUNCTURE CLINIC KUTSUROGI

名古屋市で片頭痛にお悩みの方へ

鍼灸治療院 寛ぎでは、 頭痛の頻度や特徴、 首・肩の状態、 睡眠や日常生活での負担なども 参考にしながら ご相談をお受けしています。

片頭痛に対する鍼灸は、 発作予防の補助的な選択肢として 検討するものであり、 医療機関での診断や 必要な薬物療法に代わるものではありません。

突然の激しい頭痛、 麻痺、言語障害、意識障害などがある場合は 救急医療を優先してください。

鍼灸治療院 寛ぎ 公式サイト 症状・疾患別ガイド一覧
REFERENCES

参考資料・診療ガイドライン

・日本頭痛学会・日本神経学会ほか
頭痛の診療ガイドライン2021
日本頭痛学会 ガイドライン一覧

・International Headache Society
International Classification of Headache Disorders, 3rd edition.
ICHD-3 片頭痛分類

・National Institute for Health and Care Excellence (NICE)
Headaches in over 12s: diagnosis and management. CG150.
Updated June 2025.
NICE 頭痛診療ガイドライン

・Linde K, et al.
Acupuncture for the prevention of episodic migraine.
Cochrane Database Syst Rev. 2016.
Cochraneレビュー

※本ページは一般的な医学情報の提供を目的とし、 個別の診断や治療を代替するものではありません。 危険な徴候がある場合は 速やかに医療機関での評価を受けてください。