「最近なんとなく疲れが取れない」
「胃腸の調子がいまひとつ」
「身体が重くて、やる気が出にくい」
そんなときに、昔からよく使われてきたツボのひとつが
足三里(あしさんり) です。
足三里は、鍼灸治療でもとても有名なツボです。
足三里はどこにある?
足三里は、膝のお皿の少し下、すねの外側にあります。
膝のお皿の下あたりから、指4本分ほど下がった場所を目安に探します。
すねの骨のすぐ外側あたりを押してみて、
「少し響く感じがする」
「押すと気持ちいい」
と感じる場所が目安です。
足三里はどんなときに使われる?
足三里は昔から、
疲労感
胃腸の不調
食欲が落ちているとき
身体がだるいとき
冷えが気になるとき
体力が落ちていると感じるとき
など、幅広く使われてきました。
東洋医学では、身体の土台を整えるツボのひとつとして考えられています。
なぜ「足」のツボなのに胃腸に使うの?
東洋医学では、痛い場所だけにツボを使うわけではありません。
身体には経絡という流れがあると考えられており、足三里は胃と関係の深い経絡上にあります。
そのため、足にあるツボでありながら、胃腸の働きや全身の状態を見るときにも使われます。
これが東洋医学のおもしろいところです。
自宅でやるなら、軽く押すだけでもOK
足三里は、自宅でも比較的刺激しやすいツボです。
親指でゆっくり押して、
5秒ほど押す
↓
ゆっくり離す
これを数回繰り返すだけでも十分です。
強く押しすぎる必要はありません。
「少し気持ちいいな」
くらいの刺激で大丈夫です。
お灸との相性もいいツボ
足三里は、お灸でもよく使われるツボです。
冷えが強い方や、疲労感が続いている方では、温めることで心地よく感じることもあります。
ただし、自宅でお灸を行う場合は、やけどには十分注意してください。
皮膚の状態が悪い場合や、感覚が鈍い場合は無理に行わないことも大切です。
足三里は「元気の土台」を見るツボ
足三里は、「ここを押せば何でも治る」というツボではありません。
でも、
「最近ちょっと疲れてるな」
「胃腸も少し弱ってる気がするな」
そんな身体の変化に気づくきっかけとして、とても使いやすいツボです。
鍼灸治療院 寛ぎでも、その日の身体の状態を確認しながら、足三里を使うことがあります。
疲れてから無理をするのではなく、
疲れを感じたときに、自分の身体に目を向ける。
そんな習慣も、健康を保つためには大切です。
次回予告
第6話
首・肩がつらいときに使われるツボ「合谷」
手にあるのに、首や肩のつらさにも使われる有名なツボ。
次回は「合谷(ごうこく)」について紹介します。


