専門治療ブログ

2026.09.12更新

脳梗塞の後遺症では、

「腕がいつも曲がっている」
「手を開こうとしても握り込んでしまう」
「脚が棒のように突っ張る」
「足首が下を向いたまま硬い」

といった状態がみられることがあります。

このような状態には、**痙縮(けいしゅく)**と呼ばれる筋肉の緊張が関係している場合があります。

名古屋市港区の鍼灸治療院 寛ぎでは、脳梗塞後の筋肉の突っ張りや手足の動かしづらさについて、単純に「筋肉が硬い」だけではなく、どの動きで緊張が強くなるのかを確認しながら施術を考えています。

痙縮とは?

痙縮とは、脳梗塞などによって脳や神経の働きに障害が起こったあとに、筋肉の緊張が必要以上に高くなりやすくなる状態です。

例えば、

肘が曲がる
手首が内側へ曲がる
指を握り込む
膝が伸びたままになる
足首が下を向く

など、一定の方向へ筋肉が強く働きやすくなることがあります。

単なる「筋肉のコリ」とは違います

痙縮は、肩こりや疲労による筋肉の硬さとは同じではありません。

脳梗塞後では、脳から筋肉へのコントロールがうまくいかなくなることで、筋肉に過剰な緊張が出ることがあります。

そのため、

「硬いから揉めば柔らかくなる」

という単純な問題ではありません。

なぜ手を開きにくくなるのか

脳梗塞後に、

「手が握ったまま開きにくい」

という方がいます。

これは、指を曲げる筋肉や手首を曲げる筋肉の緊張が強くなりやすいことが関係しています。

すると、

指が手のひらに入り込む
爪が皮膚に当たる
手のひらを洗いにくい
物をつかんだあと離しにくい

といった問題につながることがあります。

なぜ肘が曲がったままになるのか

上肢の痙縮では、

肩が内側へ入る
肘が曲がる
前腕が内側へ向く
手首や指が曲がる

といったパターンがみられることがあります。

その結果、腕全体が身体の前に入り込むような姿勢になりやすくなります。

脚では「突っ張る」症状が出やすい

下肢では、

「膝が曲がりにくい」

「脚が棒のようになる」

「足首が下を向く」

「つま先立ちのようになる」

といった状態がみられることがあります。

これによって歩くときに、

つま先が引っかかる
脚を外側へ回す
膝が突っ張る
バランスを崩しやすい

といった問題につながることがあります。

痙縮はいつも同じ強さではありません

痙縮は、常に一定ではありません。

例えば、

疲れている
緊張している
急いで動こうとする
寒い
痛みがある

といった状況で、筋緊張が強く感じられることがあります。

そのため、

「昨日より今日は硬い」

ということもあります。

無理に伸ばせばいいわけではありません

手足が硬いと、

「しっかり伸ばした方がいい」

と思うことがあります。

しかし、強い力で無理に伸ばすと、

痛み
筋緊張の増加
関節への負担

につながることがあります。

痙縮がある場合は、痛みのない範囲でゆっくり動かすことが大切です。

痙縮が続くと関節が硬くなることも

長期間、筋肉が同じ方向に緊張し続けると、関節そのものが動きにくくなることがあります。

これを拘縮と呼びます。

例えば、

肘が伸びにくくなる
指が開きにくくなる
足首が上がりにくくなる

などです。

そのため、痙縮と拘縮は分けて考える必要があります。

痙縮と拘縮の違い

簡単にいうと、

痙縮
→ 神経の影響で筋肉の緊張が高くなる状態

拘縮
→ 関節や筋肉・腱などが硬くなり、実際に動く範囲が狭くなった状態

です。

両方が同時にみられることもあります。

鍼灸治療院 寛ぎではどこを見る?

名古屋市港区の鍼灸治療院 寛ぎでは、脳梗塞後の痙縮を見る際、

どの筋肉が緊張しているか
手足を動かしたときの抵抗
関節の動く範囲
痛みの有無
姿勢
歩行
日常生活で困っている動作

などを確認します。

硬い筋肉だけを狙うわけではありません

例えば手が握り込んでいる場合でも、手のひらや前腕だけを見るわけではありません。


上腕
前腕


背中

など、全体の緊張を確認します。

脚の場合も、


臀部
太もも
ふくらはぎ
足首

まで確認します。

鍼灸では筋肉の緊張を確認しながら施術します

鍼灸では、過剰に緊張している筋肉や、動きに関係する部位を確認しながら施術を行います。

ただし、

鍼灸だけで痙縮が完全になくなると断言することはできません。

症状の程度や発症からの期間、脳の障害部位などによって状態は異なります。

痙縮には医療的な治療もあります

痙縮が強い場合には、病院で、

リハビリ
装具
内服薬
ボツリヌス療法

などが検討されることがあります。

特に日常生活へ大きく影響している場合は、医師やリハビリ専門職へ相談することが大切です。

鍼灸はリハビリと併用して考えます

鍼灸治療院 寛ぎでは、

病院でのリハビリを続けながら、筋肉の緊張や身体の動かしづらさを見る補助的なケア

として鍼灸を考えています。

「鍼灸だけで何とかする」

という考え方ではありません。

ご家族に気をつけてほしいこと

ご家族が手足を動かす場合は、

無理に伸ばさない
強く引っ張らない
痛みを我慢させない
急に動かさない

ことが大切です。

ゆっくり、本人の反応を見ながら動かしてください。

手のひらや皮膚の状態も確認する

手を強く握り込んでいる方では、

手のひらが蒸れる
爪が皮膚に食い込む
汚れがたまる
皮膚トラブルが起こる

ことがあります。

定期的に手のひらを確認し、清潔に保つことも大切です。

急に筋肉の硬さが強くなった場合は注意

いつもより急に身体が硬くなった場合、

痛み
発熱
尿路感染
便秘
皮膚トラブル

など、身体の別の問題が影響していることもあります。

普段と違う変化がある場合は、医療機関へ相談してください。

脳梗塞後の痙縮でお悩みの方へ

脳梗塞後の、

「手が握り込む」

「肘が曲がる」

「脚が突っ張る」

という状態は、

本人の力不足や努力不足ではありません。

脳や神経の働きが変化することで、筋肉の緊張をうまく調整できなくなっている場合があります。

そのため、

どの筋肉が緊張し、どの動きがしにくいのか

を確認することが重要です。

名古屋市港区で脳梗塞後遺症の鍼灸をお探しの方へ

鍼灸治療院 寛ぎでは、脳梗塞・脳卒中後遺症の専門治療にも取り組んでいます。

病院でのリハビリと併用しながら、

手足の痙縮
筋肉の突っ張り
手の握り込み
歩行のしづらさ
肩や腕の動かしづらさ
しびれ

など、一人ひとりの状態を確認しながら施術を考えていきます。

ご本人だけでなく、ご家族からのご相談も可能です。

鍼灸治療院 寛ぎ
名古屋市港区
あおなみ線 港北駅から徒歩約5分
完全予約制

脳卒中専門治療 45分 7,000円

病院でのリハビリとの併用も可能です。