専門治療ブログ

2026.09.12更新

脳梗塞の後遺症でよく聞かれるお悩みのひとつに、

「歩くと足が前に出にくい」
「つま先が引っかかる」
「少しの段差でもつまずきやすい」
「足を引きずるようになった」

というものがあります。

ご本人にとっては、

「ちゃんと足を上げているつもりなのに、思うように動かない」

という、とてももどかしい状態です。

名古屋市港区の鍼灸治療院 寛ぎでは、脳梗塞後の歩行について、単純に「脚の力が弱い」という見方だけではなく、どの筋肉が緊張しやすいのか、どの動きが出にくくなっているのかを確認しながら施術を考えていきます。

なぜ脳梗塞後に足が出にくくなるのか

脳梗塞によって脳から身体へ送られる運動の指令がうまく伝わりにくくなると、脚の動きにもさまざまな変化が起こります。

単純に筋力が低下するだけではありません。

場合によっては、

股関節を曲げにくい
膝を曲げにくい
足首を上げにくい
足首が下方向に突っ張りやすい
脚全体が棒のように硬くなる

など、いくつもの問題が組み合わさります。

「つま先が引っかかる」のは足首だけの問題ではありません

歩くときには、足を前へ出す瞬間につま先を少し上げる必要があります。

この動きが弱くなると、

つま先が地面に引っかかりやすくなります。

いわゆる「下垂足」のような状態がみられることもあります。

しかし実際の歩行では、足首だけを見ればよいわけではありません。

股関節。

膝。

足首。

体幹。

これらが連動して初めて、スムーズに足を前へ運ぶことができます。

脚が突っ張って曲がりにくくなることもあります

脳梗塞後には、筋肉が過剰に緊張する「痙縮」がみられることがあります。

脚の場合、

「膝が伸びたまま曲げにくい」

「足首が下を向いたまま硬くなる」

といった状態が起こることがあります。

すると、歩くときに脚をまっすぐ振り回すような歩き方になりやすくなります。

ご本人は、

「もっと普通に足を出したい」

と思っていても、筋肉の緊張によって難しくなっている場合があります。

足を外側から回して歩くのはなぜ?

脳梗塞後の歩行で、

脚を外側へ大きく回して前へ出す

ような歩き方がみられることがあります。

これは、脚を前へ振り出すときに膝が十分に曲がらなかったり、つま先を上げにくかったりすることで、地面に足を引っかけないよう身体が代償している場合があります。

身体は、転ばないように別の動きを使って補おうとします。

そのため、

「外側へ回しているから、その動きだけ直せばいい」

とは限りません。

なぜその歩き方になっているのか

を確認することが大切です。

片側へ体重をかけるのが怖くなることも

歩行では、左右交互に片脚へ体重を乗せます。

脳梗塞後、

「麻痺側に体重をかけるのが怖い」

「足に力が入っているかわからない」

という方もいます。

すると、無意識に健側へ体重を逃がしやすくなります。

その結果、麻痺側の脚を使う機会が減り、歩行の左右差がさらに大きくなる場合があります。

転倒への不安も歩き方を変えます

一度転倒した経験がある方は、

「また転ぶかもしれない」

という恐怖を感じることがあります。

この不安が強くなると、

歩幅が小さくなる。
身体が硬くなる。
足元ばかり見る。
健側へ過剰に体重をかける。

といった変化が起こる場合があります。

歩行では、身体だけでなく安心して動けることも大切です。

鍼灸治療院 寛ぎでは歩行のどこを見る?

名古屋市港区の鍼灸治療院 寛ぎでは、脳梗塞後の歩行を見る際、

「足が悪い」

だけではなく、

股関節は動いているか
膝は曲がるか
足首は上がるか
ふくらはぎの緊張は強くないか
太ももの筋肉が突っ張っていないか
麻痺側へ体重を乗せられるか
身体が左右どちらかへ傾いていないか

などを確認します。

鍼灸では「動かない場所」だけを見るわけではありません

例えば、つま先が上がりにくいからといって、足首周辺だけに施術するとは限りません。

太もも。

ふくらはぎ。

臀部。

腰。

身体全体の緊張状態。

こうした部分も確認します。

身体はすべてつながって動いているからです。

鍼灸の役割はリハビリの代わりではありません

ここは非常に重要です。

脳梗塞後の歩行改善では、

病院やリハビリ施設で行う理学療法・運動療法が重要です。

鍼灸は、それらに取って代わるものではありません。

鍼灸治療院 寛ぎでは、

病院でのリハビリを続けながら、身体の緊張や動かしづらさをみる補助的なケア

として鍼灸を取り入れることを考えています。

歩行では「できる動き」を確認することも大切

脳梗塞後は、

「できなくなったこと」

ばかりに目が向いてしまうことがあります。

しかし、

少し膝が曲がる。

少しつま先が上がる。

以前より体重を乗せられる。

こうした小さな変化も重要です。

今できている動きを確認しながら、少しずつ身体を使っていくことが大切です。

ご家族に見てほしいポイント

ご家族が歩行を見るときは、

「ちゃんと歩いて」

と言うだけではなく、

つま先が引っかかっていないか
脚を大きく外へ回していないか
膝が突っ張っていないか
身体が大きく傾いていないか
疲れてくると歩き方が変わらないか

などを確認してみてください。

特に疲労が強くなると、歩行が不安定になる方もいます。

無理をさせないことも重要です。

転倒しやすくなった場合は医療機関へ相談を

急に歩きにくくなった。

以前より明らかに脚の力が入りにくい。

突然ふらつきが強くなった。

新しくしびれや麻痺が出た。

こうした変化がある場合は、鍼灸院だけで判断せず、速やかに医療機関へ相談してください。

脳卒中では、再発への注意も非常に重要です。

脳梗塞後の歩行でお悩みの方へ

脳梗塞後に、

「足が出にくい」
「つまずきやすい」
「脚が突っ張る」
「歩くのが怖い」

という状態には、それぞれ理由があります。

単純に、

「筋力が弱いから」

だけで考えるのではなく、

筋肉の緊張。
関節の動き。
身体のバランス。
麻痺側への体重移動。

などを確認することが大切です。

名古屋市港区で脳梗塞後遺症の鍼灸をお探しの方へ

鍼灸治療院 寛ぎでは、脳梗塞・脳卒中後遺症の専門治療にも取り組んでいます。

病院でのリハビリと併用しながら、

手足の動かしづらさ。
筋肉の緊張。
歩行のお悩み。

など、一人ひとりの状態を確認しながら施術を考えていきます。

ご本人だけでなく、ご家族からのご相談も可能です。

鍼灸治療院 寛ぎ
名古屋市港区
あおなみ線 港北駅から徒歩約5分
完全予約制

脳卒中専門治療 45分 7,000円

病院でのリハビリとの併用も可能です。